第35話目次第37話
公二と光は、伊集院家の付き人三原咲之進と河原の廃工場に向かって走っていた。
 
「『D・スネークス』?あの極悪マフィアの?」
「そうです。巨大国際マフィアとして世界的に問題視されている組織です」

「D・スネークス」は少なくとも季節に一度は日本の新聞をにぎわす巨大犯罪組織だ。
麻薬、武器輸出、違法な難民輸送、偽札作り、窃盗等々
とにかく犯罪の名の付くものは全てやっているという組織だ。

「それがなぜメイさんを?」
「目的は金です。彼らは身代金を800億ドル要求しました」
「は、はっぴゃくおくどる!」
「そ、そんな金あるのかよ!」

仰天の額だった。
日本円にして8兆円以上。
小さな村の予算額以上はありそうな額だったからだ。

「伊集院家の力でぎりぎり出せる金額です。彼らもそれをわかっての要求のはずです」
「なんて野郎だ……」

太陽の恵み、光の恵

第9部 危機編 その2

Written by B
その頃、河原の廃工場の片隅にはメイと恵がいた。
どうせ逃げられないと思ったのか、縄で縛られてはいなかった。
実際、二人はあまりの恐怖で動けなかった。
 
「こわいよ〜」
「大丈夫なのだ……心配するな」

恵はメイにしがみつき怯えていた。
メイはそんな恵を優しく抱きしめて落ち着かせようとした。

「パパ〜ママ〜……」
「今すぐ、来てくれるから……」

両親を呼ぶ恵。
しかし来るわけがない。
それでもメイは恵を励ます。

「……」
「恵ちゃん?どうしたのだ?」

いつの間にか恵の声が聞こえなくなっていた。

「スースー」

気が付くと恵はメイにしがみついたまま眠っていた。

「寝てしまったのだ……疲れたのかもしれないな……ん?」
「パパ……ママ……」
「寝言か……メイも疲れてしまったのだ……寝るのだ……」
 
メイも恵を抱きしめたまま寝てしまった。



またまた、その頃。「響野食堂」では夕方にもかかわらず今日も琴子、匠、美帆が宴会をひらいていた。
 
「……むなしい……」
「やっぱり宴会ってパッピーで超サイコー!」
(美帆ちゃん、テーブルの周りで盆踊りを踊らないでほしいな……)

今日の宴会の目的は珍しく決まっておらず、日頃のうっぷんばらしの宴会である。

「やっぱり、お酒には私のような美人と日本酒ですのよ。ねっ?」
「は〜いそうで〜す!」
「……」

(水無月さん、テーブルの上で仁王立ちするのはもうやめてほしいんだけど……)
 
しかし、やってることは同じである。

(は〜あ、ボクどうしたらいいんだろ?一緒に飲むわけにもいかないし……)

毎度毎度のこととはいいながら、これには茜もあきれて見ているしかなかった。
 


がらがらっ!



そんな時に不意に扉が開く。
入ってきたのは純一郎だった。
 
「いらっしゃいませ〜……あれ?穂刈君?」
「あら?穂刈も飲みにきてラッキ〜って感じ〜!」
「おほほほ!私の美貌を拝みに来たのよ!」
「……男は黙って酒を飲むもので……」
(匠は酔っぱらいなのになにを気取っているつもりだ……)
 
予想通りの酔っぱらいぶりに純一郎もただ呆れるばかりだ。

「で、本当の用事はなんなの?」
「ああ、公二と陽ノ下さんのことだ」
「……我が友がどうしたというのだ?……」

二人の名前を聞いて酔いどれの3人も飲むのをやめて純一郎の話に耳を傾ける。

「何か、真っ青な顔をして河原の廃工場に向かっていったぞ」
「……寂しい場所だな……」
「だぁぁぁ……2人で行ったんだぞ。何かあるんじゃないのか?」
「そうなんじゃないの〜?」
 

あまり乗り気ではない返事に純一郎もがっかりしてしまう。

「まったく、お前たちが興味があると思ってわざわざ来たのに……」

それでもちょっと気になった茜は美帆に尋ねてみる。

「ねえ、美帆ちゃん。今日の2人の運勢を占ってみてよ」
「OK!じゃあタロットでレッツゴ〜」
(あんなふらふら状態で占って大丈夫なのかな?)

美帆はフラフラの状態で鞄からタロットカードを取り出し、床に並べ始める。
酔っぱらっているのでカードを切るのも危なっかしい。
カードの位置も結構ずれていている。
 
「なんかタロットがたくさん見えて神秘的ですご〜い!」
(酔拳みたいな酔占なのかな?)
 
美帆は汚く並べられたカードの意味を読みとろうと酔った頭をフル回転させる。
 
「でた!え〜と……う、嘘!」

突然美帆が驚きの声を出す。
いつの間にか表情がいつもの表情に戻っている。

「どうした!」
「あまりの結果に酔いが覚めました……」
「ねえ、結果は!」

美帆は震えていた。占いの結果に怯えているのだろうか。
それでも美帆は占いの結果を皆に告げる。


「運命の転換期……それと生命の危機……」


「何……」
「い、いまなんて……」
 
美帆の言葉に匠も琴子も一気に酔いが覚めてしまった。
 


「公二さんと光さんはある事件に巻き込まれてます……下手をしたら命の保証もないと……」

美帆の言葉に他の4人が一斉に立ち上がる。

「なんだって!」
「こうなったらみんなで行くわよ!」
「ボクも行くよ!」
「河原の廃工場だ!急ごう!」

全員は散らかしたテーブルを片づけ始めて出発の準備を急ぐ。

「なにがあるか知らないが2人が危険なのは確かみたいだな」
「はい!私もいやな予感がします!急ぎましょう!」
「もしもの事があったら……私達が助けないと」
「友達だもんね……」
 
こうして5人も河原の廃工場に向かって行った。
 


そうしているうちに、公二達は河原の廃工場にたどりついていた。
ひびきの市の片隅にあるバブル崩壊の時に潰れた工場の敷地でかなりひろい。
 
「つきました……」
「しかし、工場といっても広いな……」
「これじゃあ、どこにいるかわからへん……」
 
3人は上を見上げる。
周りは建物だらけ、しかもどこも同じように寂れている。
ここから探し出すのは一苦労なのが最初からわかってしまう。

「ところで、お金は?」
「はい、用意させました」
「800億ドルも?」
「いいえ、800億ドルではなく伊集院家私設軍隊を」
「ぐ、軍隊?」
「はい、今回は特殊部隊を用意しました。マフィアとの戦闘には自信があります」

気が付くと周りには武装した兵士がたくさんいた。
これが伊集院家の私設軍隊なのだろう。

しかしそんなのは二人にとってはどうでもよかった。

「そんなのはどうでもいい!恵とメイさんをどうやって探して救出する?」
「まずたくさんの建物のなかから、2人のいる建物を探さないと……」
「そうだね……」
「ひとつづつ探すか……」
「恵……どこにいるの……無事でいて……」
 
3人はメイと恵を捜すべく歩き始めた。
必死に探す咲之進と公二。
光は探してはいるものの、恵のことが心配で顔色が悪くなっている。

タイムリミットまであと120分
 


探し回ること数十分。
3人はとある建物を見つけた。
 
「おい、あの建物怪しくないか?」
「そうですね。扉に人がいるようです」

誰もいないはずの廃工場に人がいる。
しかもなにか見張っているようだ。
どうかんがえてもおかしい。

「……」
「光、大丈夫だよ。もうすぐ見つかるよ」
「うん……」

光は心配で声も出ない、顔もうつむき加減。
公二は必死に光を励ます。
あくまで優しく落ち着かせるように。
光も少しだけ落ち着いたようだ。

「中を確認しましょう。場所を変えて前から見てみましょう」
「そうだな」
 


3人は場所を変えてみた。そこからは建物の中が見えた。
すると……
 
「あれ?何か見えませんか?」
「ああ、子供がいるようだな」
「恵だ……」

建物の奥に小さな塊が見える。
よくみると子供のように見える。

「そうか?確かに子供みたいなのがいるみたいだが……」
「そのようですね」
「あれは、恵や……絶対そうや!」

光は母親の直感で確信していた。
確かによく見ると恵らしき姿が確認できた。

「ああ、間違いないな」
「無事で良かったですね……」
「うん……」
 


しばらくして、光が突然公二に話かけた。
 
「ねえ。確か横の壁に穴が空いていたような気がするんやけど」
「そういえば、そうだったな」

そとを回っているときに光は建物に穴が空いているのになぜか気が付いていた。
ふと見たらあったのが印象に残っていたのだろう。

「あそこから、中にはいれへんかな?」
「えっ?」

いきなりの提案に公二は驚きを隠せない。

「中に入って2人を救出するんや!」
「本気か?もし何かあったら……」

公二が返事をするまえに光は立ち上がっていた。

「今助けにいくからね……今行くからね……」
「おい、光?光!」
 
光は突然、走り去ってしまう。
公二もあわてて追いかける。
 
タイムリミットまであと100分
 


そのとき。例の5人はというとまだ工場には到着していなかった。
 
「ふうっ……やっぱり自転車は便利ねぇ」
「本当だ……楽ちん楽ちん」
「妖精さんも楽だって言ってますよ」
(こいつら、酔ったまま自転車で帰るつもりだったのか?)

自転車に乗ってはいるものの、茜と純一郎が歩きなのでそんなに急げなかった。
二人乗りしようにも運転手が酔いが醒めたばかりで非常に不安で乗れない。
後に乗せても何をするかやっぱり不安。
仕方なしに歩く純一郎と茜だった。
 
そんななか、琴子はあるものを見つけた。
 
「あら?こんなところに、いいものがあるわね!」
「もしものときに1個か2個買っておこうかしら……」
「水無月さ〜ん。急ぎましょう!」
「は〜い、今行くから……」
 
琴子はある物を買って、急いで前の4人に追いつこうとペダルを漕ぎ出した。
 


一方倉庫前では、咲之進は唇をかみしめながら、公二と光が走り去るのを見届けていた。
呼び止めようにも気が付いたときには二人は遙か遠くにいたのだ。
 
「2人とも早まったことを……」
「あれが親の本能なのでしょうか……」
「2人は知らない……あの組織の極悪さを」
「もはや強行手段をとらないと2人の身に危険が……」
 
咲之進は一旦その場を離れた。
伊集院家特殊部隊を呼ぶためである。
 
タイムリミットまであと90分
 


それから少し後。

「……」
「メイさん……」

倉庫の中では眠っていたメイは突然の声に目が覚めた。

「う〜ん……」
「メイさん、起きて……」

目の前には高校生らしき見知らぬ男女がいた。

「お、お前たち!どこから!」
「しーっ!黙って!」

驚くメイを女性が慌てて静かにさせる。
もちろんメイの目の前の男女は公二と光のことだ。
 


「伊集院メイさんだね?」
「どうして、メイの名前を……」
「三原って男の人がメイさんを探していてるときに出会ったの」
「咲之進か……」

咲之進の名前を聞き、敵ではないと確信したメイはほっと安心した表情に戻る。

「一緒に恵を探してくれたときに脅迫電話がかかってきたの」
「それはメイの携帯電話を奪っていったからなのだ……」
「そうか……」

事情を理解したメイ。
ここでメイはあることに気が付いた。
目の前の男女は恵のことを知っているようだったからだ。
さっき間違いなく「恵」と言っていた。

「えっ?お前達、なんで恵ちゃんの名前を」
「恵はうちらの娘なんや……」
「でもおまえたち、メイと同じぐらいにしか見えないのだ……」
「そうだよ高校生だよ……まあ、学校や友達には隠しているけどな……」
「そうか……」

目の前の男女は恵の両親だった。
とりあえず恵の両親が見つかったのだが、今はそこまでメイの頭は回っていなかった。
 


「ところで、お前たちどこからきたのだ?」
「あそこに光が差しているでしょ?」

光が指さした方向の壁から光が差していた。

「あっ……本当なのだ」
「国際マフィアも意外と間抜けなんだな。こんなのに気づかないなんて」

見ると壁に穴が空いていた。たぶん古い工場なので老朽化したのだろう。
その穴はドラム缶でそれを塞いで隠していただけだった。
 
「ここから脱出できるのだ……」
「ああ、ここから出れば伊集院家の特殊部隊が一網打尽だ」
「そうなのだ、うちの私設軍隊は無敵なのだ!」

脱出できるとあって、メイもようやく元気を取り戻したようだ。
その表情をみて自分たちもほっとするのだった。

「ああ、じゃあ行くか。光、恵を起こしてくれ。」
「うん……恵、起きて。行くわよ」
 
光は優しく恵を揺り起こす。
さっきからぐっすり眠っていた恵もようやく目を覚ます。

「う〜ん?……?……パパ?ママ?」
「そうよ、迎えに来たわよ」
「ああ、助けに来たよ」

目の前には探しに探していた両親の笑顔。
嬉しくて嬉しくてたまらなかった。

「パパ〜!ママ〜!」

恵は大声をあげて光に抱きついた。
その声は子供特有の高い声で大きく建物の中に響き渡ってしまう。

「ダレダ!」

「しまった!」
 
恵の大声でマフィアがこっちの異変に気がついてしまった。
 


遠くから何人もの人がこちらに向かってくる足音がする。
足音が小さいからまだ遠いが、音の間隔が短いから走っているかもしれない。
 
「やばいのだ。急いで脱出しなくてはいけないのだ!」

焦るメイ。
そんななか公二は真剣な表情でメイに話しかける。

「メイさん……恵を連れて先に脱出してくれ」
「どうしてなのだ?」
「穴といっても小さい。俺たちがやっと入れる大きさだ。メイさんなら余裕だろう」

確かに自分たちが入るのに1分ほどかかっている。
それでも小さいメイや恵だったらすぐに出られるはず。
ところが自分たちが出るのを待っていたら時間がかかって捕まってしまう。

そうならないためには?
公二は覚悟を決めていた。

「でもそんなことしたら、お前たちは!」


「俺は……ここで、あいつらの相手をして時間稼ぎをする」


「そんな事をしたら危ないのだ!おまえ、怖くないのか?」

驚くメイ。
ただの人質とは違う。身代わりになるとはどういうことか?
大切な人質を逃がしたことにより、人質よりもひどい扱いを受けるかもしれない。
メイは直感で感じていた。

それに対する公二の顔はメイがおどろくほど落ち着いていた。

「メイさん」
「なんなのだ?」

「子供の為ならたとえ火の中水の中、命懸けで守り貫く……親ってそういうものかもしれんな」
「えっ!」

「確かに怖いよ。でも、恵のことを考えると……怖く無い」
「……」

公二の悟りきったような表情にメイも反論できない。

「4人で逃げたら、皆捕まってしまう。それよりも一人でも確実に逃げだせたほうがいい」
「確かに、そうなのだ……」
「だから、早く、恵を……」
「わかった……頼むのだ……」
 
メイは恵を連れて逃げる体勢に入る。



公二は今度は光に話しかける。

「光、お前も恵を連れて逃げろ」

それに対して光は首を横に振る。

 
「嫌や、うちもここに残る」


公二が残る覚悟を決めていたとき、光も同じ覚悟を決めていた。

「うちは恵の母親、ここで体を張って恵を守る……」
「光……」

「うちら半月前に誓ったやろ?恵は命がけで守る、もう泣かさないって」
「そうだったな……」

「どんなときでも2人で乗り越える……だって夫婦やろ?」
「そうだな……俺達は夫婦だよな」
 
光の表情は悟りきったように落ち着いていた。

覚悟を決めるとこれほどまでにおちつけるのか?
側にいたメイはそんなことを公二と光に感じていた。

「メイさん、お願い。恵を安全なところに……」
「わかったのだ……後で助けにいくから、待ってて欲しいのだ……」
「頼んだ……」

メイは恵の手を取り、脱出を計る。

「じゃあ、恵ちゃん、いくのだ」
「パパ……ママ……」

しかし、恵は両親の事が気にかかって行こうとしない。
そんな恵に公二と光が優しく論する。

「恵、大丈夫。パパとママは後で行くから先にいってて」
「恵、メイお姉さんのいうことをよく聞くんだぞ」
「うん……」
 
恵は親の言うことが理解できたみたいで、メイについていった。
こうしてメイは恵をつれて穴から脱出することに成功した。
 


そして、メイが恵を連れ去って10秒後
人の声が聞こえてきた。
足音も大きくなってきた。
もうすぐ現れるだろう。
 
「やっとやってきたみたいだな」
「そうやね」
「ここでもう少し時間を稼げば大丈夫だな」
「もう脱出しているころかもね」

二人は床に腰掛けてくつろいでいた。
端から見ていれば自分達に危機が迫っているとは思えないほどだ。

「光……覚悟はできてるか?」
「覚悟してる……でもあなたといっしょなら平気……」
「そうか……」

二人とも本当は怖いのだ。
でも恵のため、そして隣にいる愛する人がいればそんな気持ちも吹っ飛んでしまう。

「あなた、これだけは約束して」
「何だ?」
「死ぬときは一緒に……ねっ?」
「わかった、約束する……」
 
しかし二人はここで死ぬ覚悟までできていた。



子供の声を聞いたマフィアが人質の場所に着いた。
しかし、そこには少女2人ではなく、若い男女が2人いた。
2人はおびえている様子はなく、むしろ堂々とくつろいでいた。
 
男は呆れたように自分たちに言い放つ。

「遅いな、待ちくたびれたよ」
「ダレダ、オマエハ?」
「さあな、伊集院家縁の者とでも言っておくか」

返事も冷たい。
生意気な返事に少しずつ怒りが沸いてくる。

「メイト、イモオトハ、ドコダ?」
「知らへん。どっか行ったやろ?」

「テメエ……」
「探したって無駄だ、もう外に逃げたんじゃないの?」

「フザケタマネヲ……」
「あなたたち、結構アホやね……」

折角捕まえた人質は本当に逃げてしまったようだ。
そして、目の前の二人の人を馬鹿にしたような態度。
我慢の限界だった。

「オマエタチ、オレタチヲ、オコラセタラ、ドウナルカ、ワカッテイルノカ?」
「ああ、わかっているさ……どうにでもしてくれ……」
「覚悟しているわ……すきにしなさいよ……」

この言葉でマフィア達は完全にキレた。

「ヤッテシマエ」
「ラジャー」

「うわぁぁぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁぁぁ!」

ドカッ!バキッ!ボコッ!ボカッ!ドガッ!バコッ!ドカッ………
 
2人の叫び声と打撃音が工場内に響き渡る。
それは、2人の意識が無くなるまで続いた……
 
タイムリミットまであと70分
To be continued
後書き 兼 言い訳
公二と光。メイと恵を脱出させるために自分たちが身代わりになってしまいました。
最後にはマフィアからの制裁が……心配です。
 
この国際マフィア、極悪な割に結構計画性がありませんな。
伊集院家の家族構成もわからず(まあ、長男が長女だとは知るはずがないのですが)
誘拐する場所の調査もまともにしていませんな。
まあ、国際マフィアといれども下っ端は結構間抜けな奴もいるということで勘弁してください(汗
 
さらに、こんな状況でもやってくる酔いどれ5人組(^^;)
もう彼らは高校生とは思えません。
 
次回は最後まで通して一番ハードかも知れません。
お楽しみにしないでください(汗
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