第40話目次第42話
恵の誘拐事件の翌日。
新聞にはこのような記事が大々的に載った。

世界的に有名な大財閥伊集院家の長女、伊集院メイさん(15)が
国際マフィア「D・スネークス」に誘拐される事件が発生した。
伊集院さんは一緒にいたひびきの市在住陽ノ下 恵ちゃん(1)とともに近くの廃工場に誘拐された。
犯人は伊集院家の私設軍隊により捕獲された後、警察に連行された。
その際、恵ちゃんの両親である、ひびきの高校1年、主人 公二さん(16)陽ノ下 光さん(16)が
数カ所に銃弾を受けて、さらに複数箇所の骨折も含めて、全治1ヶ月以上の重傷を負った。
現在警察では事情を聞くとともに、組織の情報を聞き出している模様。

「まったく冗談じゃないよ!」

記事を読んで怒った匠はいきなり新聞を机に叩き付けた。

太陽の恵み、光の恵

第10部 入院編 その1

Written by B
「おいおい、記事をみて怒るなよ」

匠が新聞をみて怒っているのをなだめる純一郎

「なにが『重傷』だ!どうみても『重体』だよ『重体』!」
「まあまあ……」
「絶対あいつらには三途の川が見えていたに決まってる!」
「しょうがないですよ。新聞は結果しか知らないですから」
「まあそうだけど……」

今度は美帆がなだめる。
それでようやく匠も落ち着きを取り戻す。



ひびきの高校の教室。
匠、美帆、純一郎、茜、美幸、花桜梨、楓子が早朝集まっていた。
目的は昨日の事件の対処法。

「どちらにせよ、みんなにバレちゃったんだよね」
「そう、今日は間違いなくこの話題で持ちきりのはずよ」

楓子、花桜梨が話の本題に入っていく。

昨晩、全員公二たちの病室に泊まったのだが、
先に寝ていた匠たちは、目が覚めると花桜梨と楓子がいることに驚いていた。

花桜梨たちは、自分たちが実は公二達のことを知っていた事を話した。
もちろん知っていた理由に関連する自分たちの過去の話はしなかったが。

匠達は知っていたことに驚いていたが、事情は素直に受け入れた。
そしてさっそく匠達の仲間に入った次第である。



「俺たちがやることはただ一つ。間違った噂が広まらないようにすること」
「それも騒ぎが大きくならないようにするんでしょ?難しいなぁ」
「うん、どうすればいいのかなぁ?」

噂を抑える方法。
噂に縁のない人はどうしていいかわからないものだ。
茜と美幸は思案に暮れる。

しかしこういうことには慣れている匠がアドバイスをする。

「簡単だよ。変な憶測をする人がいたら、軽く否定する。それが一番効果的だよ」
「なるほどな、嘘でも一度広まると納めるのが大変だからな」
「そう!原因は元から絶つ。それに限るね」

「必要以上にこの話にこだわらずに別の話に変えるのもいいかもね」
「それならボクでもできそうだよ」
「美幸、ほかに話したいことがたくさんあるから簡単だよ〜」

どうやら、全員の思惑が一致したようだ



ここで花桜梨が難題を持ち出す。
もしかしたら噂以上に難題かもしれない問題。

「ところで、水無月さんのことだけど……」
「………」

全員が一斉に沈黙してしまう。
琴子の問題は全員が頭を悩ましていることだ。

「彼女、精神的に参っていると思うの」
「そうでしょうね……」

「下手に刺激すると、とんでもない行動を起こしそうな気がするの、だからみんなで注意して欲しいの」
「そうだな、俺、同じクラスだからよく見ることにするよ」
「ありがとう、お願い」

「でも水無月さんをどうするの?」
「ある程度は私たちが背中を押すことはできるわ、でもそこから先は私たちは入れない……」
「そうだな、琴子さんと光ちゃんでなんとかするしかないよね」

「すくなくとも面会謝絶がとける三日後までは、ただ見守るしかないね」
「でもそれだけだと不安だから、それぞれで声をかけるようにしようよ」
「うん、それがいいと思う……」

琴子のことはとりあえず見守るしかなさそうだ。



話題が落ち着いたところで、全員が自然と昨日のことを振り返っていた。

「しかし、公二も光ちゃんもよく生きていたな……」
「そうですよね……」
「4発だっけ?普通死ぬぞ」
「うん、意識がなくなったとき、ボク死んじゃったって思ったよ」
「どうしてなんだろうね?」

全員が思案にふける。

「それは相手がプロだからよ」

花桜梨の一言に全員の視線が一斉に花桜梨に集中する。

「えっ?」
「花桜梨さん?」

ここから花桜梨の独白が始まる。


相手の目的は金でしょ?
別に公二君と光さんを殺すのが目的じゃない。
人質と引き替えに大金が欲しかったはず。
だから、金をもらう前に人質が死んでしまっては元も子もない。
もしそうなったら、自分たちは皆殺しよ。

だから、傷つけるのはいい。
ただ死んでもらっては困る。
それがマフィアの考えだと思う。
だから死なないように傷つける必要があったの。

プロだと、どこに打てば確実に死ぬかわかってるはずよ。
それを逆に言うと?
そう、どこを打てば死なないか、わかっているってこと。

相手がプロだから、その死なない場所に正確に打ち込む技術もあったはず。
だから公二君と光さんは4発も撃たれても生きられたのよ。
その証拠に確か二人とも重要な器官はなにも傷ついてなかったって聞いたわ。

でも撃たれたあとは、やっぱり二人の体力と気力だけが頼り。
あそこまで耐えられたのは、やっぱり恵ちゃんのおかげかもね。


一通り話し終わると、花桜梨はニコリと微笑む。

「わかった?」
「うん、とってもわかった〜!」
「なるほどな……」
「………」

花桜梨の独白に一同理解したようだ。



「じゃあ、私は朝練があるから、これで……」
「また放課後にあつまるから、よろしく」
「わかったわ、それじゃあ……」

花桜梨は一足先に教室を出て行った。
ほかの人たちはその背中を見ているだけだった。

(八重さんって、冷たい人だって思ってましたが……本当は、優しい人なんですね)
(八重さんはクールな印象があったけど、暖かいひとなんだなぁ)

(花桜梨さん、美人なんだよね……いいなぁ)
(かおりんって、かっこいいなぁ〜)

(しかし、八重さん……なんであそこまで詳しく知っているんだ?)
(花桜梨さん……)

その思いはそれぞれ違っていた。
楓子を除いてつい最近まで近づくことさえなかった花桜梨という存在。
そんな花桜梨に対する印象はさまざまでおかしくはないのだが。



朝のホームルームから授業は始まった。
学校中話題は一つ。公二と光の事だった。
いろいろな話題がそこにはあった。

ひびきので事件が起こったこと。
公二と光が銃弾を受けたこと。
そして全治一ヶ月で入院したこと。
なにより、二人の間に1歳の子供がいたということ。

これだけスキャンダラスな出来事が揃えば、たいていの人は気になる。
やはり時間があれば、その話題がでてくる。

情報はあればあるほど興味がある。
そうなると公二と光に近い人たちに質問があつまる。

匠達はそうなることを予想して朝、集まっていたのだ。



「なあ匠、主人と陽ノ下の話、知ってるか?」
「ああ、知ってるよ」
「なんだ、意外にあっさりしているな」
「そうか?」
「匠なら、真っ先に飛びつきそうな事件だけど」
「そうかな?僕から見れば『やっぱりな』という感じだけど」
「えっ?そ、そうか?」
(確かにやっぱりだけど……こんな状況になるとはな……)


「ああ、普通あれだけアツアツな幼馴染みはいないぞ?でも、夫婦なら納得いくんじゃないのか?」
「まあ、確かに……」
「僕は夫婦仲を悪くするような、野暮なことはしないよ……」
「………」
(前に悪くするようなことをしちゃったからな……それだけは防がないと)



「ねえ、ゆっきー」
「な〜に〜?」
「昨日の事件知ってる?」
「うん!知ってるけど、それがどうしたの〜?」
「どうしたのって……」
「二人とも重傷なんだよ〜、美幸と違って滅多にないから心配だな〜」
「そ、そうだね……」
(そうだよ、美幸本当に心配だな〜)


「美幸は放課後神社にお参りに行こうかな〜って思ってるんだ〜」
「ど、どうしてそんなに他人のことを……」
「美幸は〜、みんながハッピーになった方がいいと思って〜」
「ゆっきーらしいね」
「うん!そういえば、昨日雑誌で読んだんだけど……」
「えっ、それ本当!」
「そうなの、実はね……」
(そうだ!放課後お守り買いに行こうっと!)



「美帆ちゃん、占って欲しいことがあるんだけど……」
「A組の二人の過去のことですか?」
「えっ!なんでわかるの?」
「さっき、同じことを頼まれました」
「で、結果は?」
「断りました」
「え〜、どうして〜、知りたいのにな〜」
(これで7人目……もう勘弁してください……)


「だめですよ、人の過去は無断で見てはいけないものです、それに私の占いでは過去は見ません」
「そっか〜、残念だな〜」
「今は二人は大変なんです、そっと見守るのが吉と今朝の占いで出ましたから」
「美帆ちゃんがそういうなら仕方ないね」
「はい、ごめんなさいね」
(私が二人の過去をみたばっかりに……もう過去は占いたくない……)



「あれ?水無月さんが休みだな?」
「そういえばそうだな?風邪か?」
「さあ、昨日の事件でショックを受けたんじゃないの?」
(確かに、そうかもしれない……ショックが大きかったんだな……)


「それはないと思うな」
「どうして?」
「水無月さんと陽ノ下さんは確か昔からの親友だぞ?」
「そうらしいな」
「そんな二人がこんな事で崩れる関係じゃないと思うぞ」
「友達ってそういうものか?」
「そういうものだと思うぞ」
(本当にそうであって欲しいな……)



「ねぇ〜、茜ちゃん」
「どうしたの?」
「昨日の誘拐事件知ってる?」
「え?そんなことあったの?ボク、バイトで忙しくて知らないんだ」
「そうだったんだ、でも今日はその話題ばっかりだから知った方がいいよ」
「でも、人の噂がなんとやらで、すぐに忘れちゃうから、別にいいよ」
(でもボク、あの恵ちゃんの表情が今でも忘れられない……)


「そんなに収まるものかな?」
「ボクはそう思うな、今まででもそうでしょ?」
「確かにそうね」
「きっと昨日のも同じだよ」
(そうだといいんだけど……)



全員、それなりに話題を広げずにさらりと交わすことに努めた。
それなりに効果はあったみたいで、勢いはある程度収まっていた。

しかし、楓子と花桜梨がいる1年E組だけは少し違っていた。

「ねぇねぇ、楓子ちゃん、昨日の事件知ってる?」
「うん、まあね……」
「いつもベッタリだったのを見ているけど、やっぱりね……」
「可愛い顔して結構好き者だったのね」
「あ……」

「やっぱりそう思うか?俺もなんだ!」
「そうでしょ!きっとそうだよ!」
「そ……」

「どっちもアレが好きなのよ」
「頼めばヤラせてくれるのかな?」
「大丈夫、きっとOKしてくれるよ」
「え……」

男女問わずの勝手な想像に
楓子が口を挟もうとするが、
機関銃の如く交わされる会話に入ることができない。



「でも、場慣れしているから、あんたじゃ物足りないわよ」
「そ、そうかな?」
「裏で危ない商売なんかしていたりして」
「あ、その線あるかも!」
「あ……」



バンッ!



「いい加減にしろ!」



突然、花桜梨が机を叩き、大声を出して立ち上がった。
そして、大声でまくし立てた。

「あんたたち、適当な妄想を言うんじゃないわよ!」
「いや……」

「ヤラせてくれる?ふざけないでよ!自分の願望を押しつけるんじゃないわよ!」
「あの……」

「あの二人がどんな思いで今病院にいるのかわかってるの?」
「え〜と……」

「あの二人がどんな思いで子供を産む決心をしたのかわかっているの?」
「う〜ん……」

「二人の気持ちも知らないで勝手な事を言うんじゃないわよ!」
「……」

花桜梨が怒りにまかせて怒鳴り散らす。
そんな花桜梨の姿は今まで誰も見たことがなかった。
教室は一気に静まりかえった。



花桜梨は席に座ると、静かに語り出した。

「とにかく、いいかげんな噂を流さないで……」
「……」
「私、そういう人間、大嫌いだから……」

そういって花桜梨は文庫本を読み出して黙ってしまった。
結局、1年E組はそれをきっかけに、この話題はいっぺんになくなってしまった。

そんな状況を楓子は一人複雑な表情で見ていた。

(花桜梨さん……あの表情は昔から見たことがなかった……)
(そういえば!……いや、そんなわけは……)



そして放課後、
再び、匠達が集まった。
とは言っても、運動系の部活は早速練習があるので状況だけ伝えて部活に行っている。
従って、今いるのは匠、美帆、茜、楓子だけ。
楓子はマネージャーなのですぐにでる必要がなかったのでこっちにいる。
(野球部員達は死にたくないから練習中はこないで欲しいと思っているのだが)

「みんな頑張ったみたいだけど、これが精一杯かな」
「そうですね、1年はある程度収まったけど、上級生はどうしようもないですからね」
「たぶん部活で話題になって、また盛り返すのかな……」
「もう自然消滅を待つしかないかもね……」

今日の様子で完全に噂を消すのは無理だとみんなが感じていた。
しかし、あれこれ考えてもしょうがない。
二人が来るのはまだ先の話だから。

「まあどちらにせよ、あいつらが登校したら再び話題になるよ」
「そうですね……」
「退院は1ヶ月後だし、それまでは静かに待つしかないね」
「そうだね……」



「ところで、なんかE組はあいつらの話がなかったみたいだけどどうしたの?」
「え?あ?さぁ?よくわかんないけど、少なかったね」
「まあ、少なければそれに超したことはないけど」

楓子は「花桜梨が怒鳴り散らして静まらせた」とは言えなかった。
言ってはいけないような気がしていた。



ところで、いまは二人のこと以上に心配な事がある。
今日学校を休んだ琴子の事である。

「水無月さん、学校休んだんだね」
「ショックだったんでしょうね」
「でも来ない方が正解だったかもしれないな」

「どうして?」
「水無月さんが今日学校に来れば間違いなく質問攻めだよ」
「そうだね、ボクでもそうするかも」
「光ちゃんのことを知らなかったことにショックを受けているのに、質問攻めにあったらどうなる?」
「なにか、とんでもないことになりそう……」
「火に油を注ぐってやつだよ」
「そう考えると良かったのかも」

「しかし、水無月さん。今どんな心境なんだろう……」
「ボクも心配だな……」



「デマを防ぐのはこれ以上は無力だからやめよう……次は水無月さんだ」
「そうだね」
「明日、機会を見つけてみんなで説得しないか?」
「そうだね、お昼休みに説得しようよ」

「でもどうやって説得するの?」
「あ……」
「下手なことをすると、水無月さんのことだから、よけい反発するよ」
「そうだな、『もう一度光ちゃんに会ってみたら?』ぐらいでいいかもな」
「今朝、花桜梨さんがいっていた『背中を押す』ってことですね」

「あと3日か……」
「水無月さん大丈夫かなぁ……」
「体の傷は私達でも応急処置ができますが、心の傷は私達では応急処置は難しいですからね」
「俺たちは心の傷が化膿しないように防ぐだけってわけか……」
「そうですね、あとは専門医に任せるしかないですね、光さんという唯一傷が治せる医者に……」
「……」

匠達の打ち合わせはそれで解散となった。
明日からが本番と匠達は気を引き締めていた。



一方、その日公二と光はというと、
伊集院家私設病院で困惑の表情を見せていた。

「なあ、メイさん、大丈夫だから」
「そうや、うちらは大丈夫やから」
「いや、大丈夫ではないのだ!」

「それに俺には母さんがいるから……」
「そうや、うちやておかんがいるさかいに……」
「いや、メイが入院中、二人の身の回りの世話をするのだ!」

面会謝絶の病室に伊集院家の名前で無理矢理入ってきたメイがこう言い張って聞かなかった。

「それに看護婦さんだっているんだし……」
「専門の人がいるんだし、メイさんがやらなくても……」
「メイは……メイができることをやりたいのだ!」

「だいたいメイさん。学校は?」
「学校より大事なことがここにはあるのだ」
「えっ?」

「メイのせいで……取り返しのつかない事になってしまった……メイは何かしたいのだ……」
「メイさん……」
「二人が学校に行けないのに、メイが学校に行く資格などないのだ……」
「そこまで自分を責めなくても……」
「メイは……こうでもしないと、自分が許せないのだ!」
「……」
「頼む……メイに手伝わせて欲しいのだ……お願いなのだ……」

悲しい表情を浮かべ、必死に頼むメイ。
それだけ頼まれるとさすがの二人も断り切れなくなってしまっていた。

「仕方ないな……」
「あなた……」
「あそこまでいわれて追い返すわけにはいかないだろ?」
「そうだね……」
「メイさんの気が済むならそうさせてあげようよ」
「うちも同じ意見や……」

結論が出た。
さっそくメイに承諾を伝える。

「メイさん、じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ」
「本当か?本当にいいのか?」
「ああ、ただし今日から1週間だけって条件だけどな」
「それでもいいのだ!」
「それじゃあ、お願いね」
「わかったのだ!なんでもやるのだ!今から準備するから待ってて欲しいのだ!」

そういってメイは病室から飛び出してしまった。
とにかく大喜びだったらしくしばらく声が聞こえてきた。



メイが嵐のように去っていった後、二人はため息を一つついた。
二人はほっとしたような表情になる。

「しかしメイさん。大丈夫かな?」
「大財閥のお嬢様だからな、心配だけど……」
「世話なんてしたことないんじゃないかって思うけど……」
「そうだな、でもメイさんの気持ちを尊重しようよ」
「そうやね、この事でメイさんが後を引きずったら、かわいそうやからな」

「さっそくここは大騒ぎになるぞ」
「警察に、看護婦に、メイさんか……退屈はしなさそうね」
「それにもう堂々と夫婦として行動できるからな」
「そっか……そうやね……」

「そういう意味を込めて、改めて……これからもよろしくな、光」
「うちも……これからもよろしくね、あなた」

何が起こるかわからない、でも何かが起こりそうな病院生活はこうして始まった。
To be continued
後書き 兼 言い訳
いよいよ、久しぶりに続きを書くことができました!
ここからここのHPオリジナル、第10部は入院編です。
 
公二と光は当分入院生活です。
折角(?)長期入院しているのでその様子を書くことにしました。
 
しかし、その前に他のメンバーの状況があるわけで。
今回は事件直後の学校の様子を書きました。
彼らなりのフォローをしているところを書きました。
 
ここで飛び出した花桜梨の意外な立ち振る舞い。
実は人物紹介に書きました「すごい過去」に繋がってます。
この設定は、小出し小出しにして長期戦を狙ってますので、焦らないでね♪
 
次回はやっとでてきたメイ様中心の話です。
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