第77話目次第79話
春といえば花見。

花見では人々は異常に開放的になる。
一説には桜のピンクが開放的にさせるという話もあるが実際はよくわからない。
ただ酔っぱらった人が続出し、それがとんでもない行動を起こしやすいのは確かだ。

酔っぱらいは花見には欠かせない光景である。
ただそれは遠くから見ていればの話であって、
近くにいる人は迷惑この上ない。
近くにいる人も酔っぱらっていれば、もっと大迷惑である。

ひびきの中央公園にも花見客でいっぱいである。

そんななか、ひびきの中央公園の片隅では、これからそんな人たちの仲間入りをしようとする人たちがいる。

一見、別にどこにでもいる普通の人たちだ。




どうみても高校生であることを除いて。

太陽の恵み、光の恵

第16部 お花見大騒動編 その1

Written by B
花見をしようと言い出したのは琴子だ。



「ねぇ、みんなで日本の春を満喫しない?」



と学校で仲間を誘ったのが事の始まり。
もちろんみんな大賛成だったのだ。

ところが公二と光には、



「お願いだから恵ちゃんは絶対に連れてこないで」



と頼んだ。
二人は当然「絶対に何かある。琴子は何か企んでる」と感じた。
ある程度予想はついたので、恵は連れて行かなかった。

もちろん、この二人の予想は的中することになる。



土曜日の午後。
公二と光は琴子から約束された時間より少し早めにやってきた。
そこで席取りをしていた琴子を見て二人は唖然とした。

「水無月さん……」
「その後ろにあるのは……」

大きめのシートを敷いて席取りをしていた琴子の周りにはありとあらゆる種類の酒が置いてあった。
当然おつまみもたくさんある。

「あら、早いのね?」
「いや、早いのはいいんだけど……」

「その酒の量は……」
「ああこれね?商店街のくじ引きでビール券を当てたからそれを使ったの」

「……」
「……」

あとから来た仲間も、あまりの酒の多さに一同ビックリすることになる。



そして、全員のコップに酒が注がれた。
おつまみもお皿に盛って準備万端である。

しかし、琴子以外はなにか戸惑っている。

「それじゃあ、みんな集まったかしら?」

「え、え〜と、ほむらは遅れてくるらしいよ……」
「それにしても……」
「このお酒……」
「俺たちだけで飲むのか……」
「だ、大丈夫なのかしら……」
「おまけにコップが大きくない?」

そんなざわめきの中、琴子だけは平然としている。

「今日の花見は目標があるのよ」

「「「えっ?」」」

全員が一斉に琴子のほうを向く。




「今日は記憶がなくなるまで飲んでもらうわよ」




「「「ええ〜っ!」」」




「一度でいいから記憶がなくなるまで飲んでみたかったのよ」




琴子の爆弾提言に全員一斉に叫び声をあげる。

「う、うそでしょ……」
「私、お酒なんて飲んだことないのに……」
「美幸、取り返しがつかないことをするかも……」
「ううっ、醒めた後が怖い……」

全員が酒の入ったコップを見つめながらつぶやいていた。

周りはお酒を飲んだ会社員や大学生でごった替えしている。
そんな雰囲気の中で「高校生はお酒は禁止されている」という常識が頭の中に誰も出現していない。



まわりの反応をまったく気にせず、琴子は平然と話す。

「あら?みんな心配はいらないわよ」

「「「えっ?」」」

「ちょっと、そのお酒の臭いを嗅いでみて?」

琴子の言葉に、全員が一斉にコップのお酒のにおいを嗅ぐ。

「「「うわぁ!」」」

それは強烈なアルコール臭だった。
全員が一斉にコップから顔を話す。


「な、なんだこれは……」
「こんな刺激が強いのは初めてだ……」
「アルコール臭がすごい……」
「これ、絶対に日本酒じゃない……」
「な、なんなのこれ……」

琴子以外全員は初めて遭遇する飲み物に戸惑いを隠せない。



「テキーラよ」



「「「テキーラ?」」」



「これで簡単に記憶がなくなるまで酔えるわよ」



相変わらず平然といいのける琴子に、全員素っ頓狂な声をあげる。

「て、テキーラって、あの……」
「すごい強いお酒でしょ……」
「こ、これってヤバいんじゃないの……」
「だ、大丈夫なのか……」
「こわいよ〜……」

琴子以外がコップを見つめながら怯えている。



「みんな、ここまで来たらもう引き返せないわよ」

琴子の声に誰も反論できない。

実は誰もなにもしていない。
琴子がついだお酒のコップを持っているだけである。
しかし、琴子の話と周りの雰囲気に惑わされてしまい、
「自分の意志でお酒のコップを持つ」という考えになってしまっていた。


「乾杯の合図で、全員が一気に飲み干すわよ」

全員がコップを持ってじっと中身を見つめている。
全員が諦めて覚悟を決めたらしい。

「それじゃあ、楽しい花見に乾杯!」

「「「かんぱ〜い!!!」」」

琴子の合図に、全員がやけくそ気味に大声で声をあげる。

そして、一斉にコップのテキーラを飲み出す。
強度のアルコールに全員がむせる。
言い出しっぺの琴子も初めての強度に戸惑っている。

それでもみんな競争のように、テキーラを飲み出す。
もう何も考えずに飲む出す。



本当なら周りの人が
「一気飲みは急性アル中で死ぬ可能性が高く、実際に死人もでている。非常に危険だからやめろ」
という当たり前のことを注意してあげなければいけないのだが、
その周りの人達がその危険な行為をやっているのだからどうしようもない。


テキーラを飲み干した一行は誰一人例外なく、あまりの強度にふらふらで倒れてしまった。
しかし、運良く急性アル中という人はなさそうだ。



そして数分後。
全員がゆっくりと起きあがる。

「お〜ほほほ!花見にはやっぱり美人がお似合いよ!」
「あれ〜、ひかりちゃんはどこだ〜?」
「あ〜、わたしのこうじちゃんだぁ〜♪」
「……こんな世の中で俺はなにをやっているんだ……」
「うぉ〜!春は運動が一番だぁ〜!」
「あれ〜、私眠っちゃったの〜、やだ〜!かっこわる〜!」
「私はどうしちゃったのでしょうか……」
「う〜ん、美味しそうな子猫ちゃんがいっぱいいるな……」
「にゃ〜お、にゃ〜お……」
「えへへ……なんか、楽しくなってきちゃった〜♪」
「ほよ?あかね、ねちゃったのかなぁ〜?」

その次々と起きあがる様は、墓場から飛び出してくるゾンビのようである。
みんなすっかり酔っぱらって自分を見失っていた。



公二と光はいつの間にかベッタリとくっついている。
二人とも子供のようにニコニコしている。

「ねぇ〜、こうじちゃ〜ん、もっとのも〜?」
「うん、いいよ!」
「じゃあ、ひとはだにあたためてあげるね♪」
「じゃあ、ぼくも♪」

そういうと、公二は焼酎を開け口の中に入れ、
光はテキーラを開けて口の中に入れた。

そして二人はそれを飲むことなく唇をあわせる。

「んんっ……」
「んんっ……」

二人とも口移しで酒を飲まそうとしているのだが、
お互いに酒を含んでいるのでうまくいかない。

お酒がどんどん口からこぼれていく。
しかし、二人はそんなことはお構いなしに口移しを続ける。

「んんっ……」
「んんっ……」

最後は口の中にお酒が無くなっても続いている。
口移しがいつの間にか大人のキスに変わっている。

しかし周りは二人にはまったく興味を持っていない。



美帆、真帆は美幸の口説きに四苦八苦の様子だ。

「美帆はこの体をひとりでもてあましているのかい?」
「やだ〜!そんなエッチなこといわないでよ〜」
「そうですよ。はしたないですわ」

美幸は美帆の体を服の上から触ろうとするが美帆がそれを拒む。
真帆は隣でそれを見ている。

「えっ?ボクのことが嫌いなのかい?」
「うう〜、それはいわないで〜」
「じゃあいいじゃないか」
「そ、そんなぁ〜」

美幸は美帆の手を払いのけて触ろうとするが、今度は真帆が美幸の手をつかむ。

「なんだい?真帆はボクに触って欲しいのかい?」
「ちがいます。御姉様には触らないで欲しいのです」

「どうしてなんだい?」
「御姉様は私のものです!」
「いやだぁ〜、私を取り合いなんて、わたしったら、つ・み・つ・く・り♪」

言い合いをする美幸と真帆。
なにか勘違いしている美帆。

周りは誰もこの争いに関知しようとしない。



「なあ、この騒ぎってなんだろうな……」

匠は日本酒をちびちび飲みながら静かに語っていた。


桜の幹に向かって。


「花見って儚いなぁ……」
「花って、ぱっと咲いて、ぱっと散るんだよな……」
「そんな儚さの下で馬鹿騒ぎ……むなしいなぁ……」

高校生で酔っている自分の事は棚に上げて周りの騒ぎを哀れむ。

「お前は落ち着いてるなぁ、こんなに騒いでいるのに……」

桜に語っても返事が来るわけはない。
そもそも桜に語っていることに気づいてない匠は話を続ける。

「俺も背中で語る男になりたいわけで……」



「みゃ〜……」

「猫か……猫は自由で男のあこがれだなぁ……」

「みゃ〜……」

匠が聞いた声は猫ではない。

匠が語っている桜の樹の上で、丸くなって寝ている花桜梨である。

「ふみゃ〜……」

酔った花桜梨はいつの間にか樹に登っていた。
そして大きい木の枝を選んで、丸くなっていた。

「にゃ〜……」

むくっと起きあがった花桜梨は木の枝を歩き始めた。
もちろん四つんばいで。



「ねぇねぇ、あかねとあそぼう?」
「うるさ〜い!俺は漢の特訓の真っ最中だぁ!」

純一郎は酔ってからずっと腕立て伏せをやっている。
なぜかはわからないが漢の特訓らしい。

そんな純一郎に茜が遊びに誘う。

「ふ〜ん、トックンてつおい?」
「もちろんだぁ!特訓で漢は強くなるのだぁ?」
「へぇ〜、じゃあ遊ぼう?」
「黙れ!女は外で遊んでろ!」

かみ合わない会話を交わす二人。

「つまんないの〜、じゃああかねは外で遊ぼう!」
「それが女だぁ!」

「いってきま〜す!きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん!」

茜は飛行機ポーズをとって、花見の客の中を走り始めた。
去年の夏とは違って桜を折ることもなく、花見客を踏みつぶすこともなく、
小さい隙間を高速に走っていく。

「うほほ〜い!はなみってたのしい〜♪」

何故楽しいかわからないが、とにかく楽しそうだ。

「245,246,247,248……」

純一郎はそれとは関係なしに一人黙々と腕立て伏せをやっていた。



一方、最初に集まっていた場所では。

「琴子さ〜ん、もっと腕を広げて威圧的に!」
「こうかしら?」

楓子が琴子をおだてて色々なポーズをとらせている。

「そうそう!それにもっと見下す視線で!」
「こうかしら?」

琴子もおだてられているので、簡単にポーズをとる。
今は近くの岩の上でポーズを取っている。

「きゃ〜!お局様みたいでかわいい〜!」

パシャ!
パシャ!

「おほほほほ!美人は何やっても似合うのよ!」

そして楓子が持参したデジカメでそのポーズを撮る。



「じゃあ、次は年下の男の子を誘惑するポーズ!」
「こういう感じでイイかしら?」

琴子は今度はビニールシートに座って、
琴子なりのポーズを決める。

「いいよいいよ!もう少し大人らしさをを出して!」
「じゃあこんな感じね」

楓子の言葉に琴子はすこし腰を曲げて大人らしさを出してみる。

「うん!それからもっと誘うような目つきで!」
「こうね?」

琴子は自分なりに楓子に向けて視線を向けてみる。

「きゃあ〜!純粋な男の子が襲ってきそうでかわいい〜!」

パシャ!
パシャ!

「このぐらい簡単なのよ!お〜ほほほほ!」

楓子が喜んでいるようで琴子も非常に満足しているようだ。



そんな乱痴気騒ぎが起こっているとは知らずにのこのこと足を向ける一人の高校生がいた。

「いやあ、まいったまいった。玄関で橘たちに待ち伏せ喰らうとはなぁ……」

ほむらは中央公園の花見客の間を歩いていた。

「しかし、休みなのに生徒会の仕事を無理矢理やらせて、どういうつもりなんだ……」

それは自分が平日にやっていなかったせいなのだが、自分の事はすっかり棚に上げている。

「おかげで花見の時間には遅れるし……みんなどうしてるだろう?」

ほむらは急いで琴子が指定した場所に向かう。
ほむらはその場所は酔いどれ悪魔の巣になっているとはまったく想像していなかった。



一方、それとは無関係に酔いどれ悪魔の巣に向かっている哀れな人もいた。

「庶民の楽しみとはこういうものなのか?」
「そうです。花見は一大イベントですから」

「庶民はウチみたいに風流に楽しめないのか?」
「これも風流なんです」
「メイにはよくわからないのだ」

咲之進を連れた伊集院メイだった。
「庶民のお花見」というものを一度見たかったメイはひびきの中央公園にまでやってきたのだ。

しかしメイが目にしたのは酔った花見客ばかり。
自分の家でやっているような物静かなのとはまるで正反対だった。

「しかしああいう酔っぱらいも見ていて楽しいのだ」
「そうですか?」
「たまに嫌になるのもいるが、端から見ている分にはおもしろいのだ」

「あまり近寄らない方がいいですよ」
「わかってるのだ」

しかし二人には自分たちが自ら近寄っている悪魔の存在にはまったく気づいていない。



ほむらが花見の場所にやってきた。

「な、なんだこれは……」

さすがのほむらも絶句した。

そりゃそうだ。
人目もはばからずキスしている人達もいれば、樹の上で丸くなっている人もいる。
黙々と腕立てをやっている人もいれば、樹に向かって蕩々とかかっている人もいる。
女の子の取り合いをしている女の子がいれば、変なポーズを撮っている人たちもいる。

「い、いったいどうなってるんだ……」

ほむらはふと見るとビニールシートに一升瓶が大量にあるのに気づいた。

「まさか、みんな酔ってるのか……」


「ほ〜む〜ら!」

事情に気づいたほむらの後ろから声がかかった。

「なっ?なっ?あ、茜か……」
「わ〜い、ほむらだぁ〜、うほほ〜い!」

無邪気に喜ぶ茜に、ほむらはふとなにか思い出したようだ。

(思い出した!薫が言ってたな『酔った茜に手出しは危険』って……)



「ほむら。プロレスごっこしよ?」
「ひぃ!」

後ろから首根っこを捕まれて猫のように持ち上げられたら、さすがのほむらもびびる。

「ねぇ、やるの?やらないの?」
「あ、あたしは、え、遠慮しておくよ……」

(あたしは茜に殺されたくない……)

必死に答えるほむら。

「ふ〜ん、じゃあいいや」
「そ、そうか」

安心しきったところに茜の一言がほむらをさらにびびらせる。


「ことこちゃ〜ん!いけにえだよ〜」


大声で琴子に呼びかける。
もちろんほむらの首根っこは掴んだまま。

「い、生け贄?」
「おさけもってきて〜」

(お、お酒だとぉ!ま、まさか……)



すぐに琴子どころか全員がお酒をもって集まってきた。

「あら、いらっしゃ〜い」
「あ、ああ……」

「お花見はやっぱりお酒が一番だモン」
「そ、そうか……」

「ねぇ〜、いっしょにおさけのも〜?」
「え、遠慮しておくよ……」

「そんなこというと、きらわれるよ〜?」
「飲むぐらいなら嫌われてもいい……」

「怖がらないで……初めてはだれでも怖いけど、2回目からは気持ちよくなるから……」
「な、なんか言い方が変だぞ……」

「……」
「坂城、黙って酒を突きつけるなぁ!」

周りの言葉に完全に怯えているほむら。
逃げようにも茜に首根っこを捕まえらえている。
普段ならそれでも何とかなるが、酔った茜の馬鹿力では逃げようもない。



「しょうがないわねぇ、みんないくわよ」

「「「は〜い!」」」

「た、たのむ、やめろ……」

全員が一斉にほむらを押さえつける。


「じゃあ、思う存分飲ませて頂戴」

「「「は〜い!」」」

「や、や、や、やめろ〜!」

ほむらの叫びもむなしく、全員一斉にほむらに襲いかかってきた。



「あれ?なんか今叫び声が聞こえなかったか?」
「え?そうですか?」
「この近くなのだ、それに嫌な声なのでよくわかるのだ」

そういうとメイは咲之進を無視して声の方向に向かって走る。

そこでメイは想像も絶する光景を目にする。

「な、なんと……」

そこではほむらが押さえつけられ無理矢理酒を飲まさせている光景だった。

「あの山猿が……」

次から次へと飲まされて、ついには気を失ってしまうほむらの姿にある種の恐怖感を感じた。
例えるならば殺人現場を目撃してしまったような恐怖感だ。



その恐怖感で動けないメイにほむらの周りの人間が気が付いた。

「あっ、メイちゃんだぁ〜!」
「げっ!見つかったのだ」

「メイちゃ〜ん!いっしょにあそぼ〜!」
「メ、メイは遠慮しておくのだ……」

「そんな事言うと嫌われますよ」
「ひ、ひぃ!いつの間に!」

いつの間にかメイの周りにはお酒を持った連中が囲んでいた。
ほぼ全員がニタニタ笑っていて、それがかえって恐怖感を倍増させる。

「た、助けて〜!」



「メイ様!……えっ、こ、これは……」

メイの声に遅れてやってきた咲之進が反応した。
全員一斉に咲之進の方へ向く。
一斉に向いたので驚いた咲之進の動きが止まる。

「う〜ん、彼は邪魔ね。あかねちゃん、あの人と遊んであげなさい」
「わ〜い!わ〜い!あかねとあそぼう?」
「な、なにをする!」

琴子の言葉に茜がすぐに咲之進の腕をつかむ。
咲之進はその力と態度にとまどう。

「きぃぃぃぃぃぃぃぃん!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!」
「さ、咲之進!」

そして茜はすぐさま咲之進と一緒に暴走しだした。
咲之進は樹やら看板やら花見客やらにぶつけられて、いつの間にか気を失ってしまう。



そうしているうちに、茜が一人で戻ってきた。

「ただいま〜」

「さ、咲之進は?」
「ねちゃったみたいだから、すててきた〜」

「!!!」

メイの顔からみるみる血の気が引いていく。

「さあ、おとなしくお酒を飲みましょ?」
「い、いやなのだ……」

「みんなでたのしくのも〜?」
「べ、別にメイはいいのだ……」

「にゃぁ〜お……」
「な、なにを言っておるのだ……」

「漢はつべこべ言わずに飲めぇ!」
「メイは女なのだ!」

メイは必死に抵抗するが、無駄な抵抗に過ぎない。



「じゃあ、みんなで大人の味を教えてあげましょうね」

「「「は〜い!」」」

「や、やめるのだぁ〜……」

メイも一斉に酒を飲まされ意識を失ってしまうのであった。
To be continued
後書き 兼 言い訳
皆様お待ちかね?の第16部はお花見です。
久しぶりの馬鹿オンリーのお話です。

展開は皆様の予想通りだったと思います(爆)

楓子、ほむら、メイが酔いどれの世界に引きずり込まれました(笑)
これで酔ってない未成年キャラはすみれちゃんだけ(爆)
彼女は無理でしょう、そんな機会がないので(汗)

楓子は酔いどれの片々が見えましたが、こんなものではありません。
次回はもっとヒートアップします。

まあ次回も予想通りだと思います。(笑)
もしかしたら、どさくさ紛れにゲストキャラなんか出したりして(笑)
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