「涼しそうに泳いでるね」
「気持ちよさそうだなぁ」
公二と光は水族館に来ている。
この水族館は去年できたばかりの新しい水族館。
それだけに、水槽が巨大で生態系ごとに見られるようにするなど、設備に工夫が凝らされている。
休日だけに、親子連れやカップルが結構来ている。
「はぁ〜あ、私も泳ぎたいなぁ」
「まだ泳ぐには早いかな、まあもう少しの我慢だな」
「う〜ん。でも、目の前のお魚さんが楽しげに泳いでるのをみるとねぇ……」
「あははは。俺も同じだよ」
「な〜んだ、公二もそうなんだ」
「早く学校で水泳の授業が始まらないかなぁ」
「ほ〜んと」
大人っぽい格好をしているが、やっぱり高校生。話は学校の方向に行ってしまう。
「ところで、修学旅行ってどうなったんだっけ?」
「今度、クラス単位のコースを最終決定するはずだぞ」
「もうそんな時期になったんだぁ」
「それに、自由行動のコース案の提出ももうすぐだぞ」
「そうだっけ?でも、私達はもう大体決まってるけど」
「どんなのだ?」
「食べ歩き」
「へっ?」
「だって、ほむらが一緒だもん」
「……納得」
「公二は?」
「俺は……見たことある場所が多いから、どこでもいいんだ。まぁガイド代わりだな」
「なるほどね」
そんな話を交えながら水族館巡りは続く。
その間も二人の手はずっと握られたままだ。
太陽の恵み、光の恵
第26部 光と恵の誕生日編2 その4
第157話〜夜間逢引〜
Written by B
ガタンゴトン……ガタンゴトン……
水族館巡りを終えて、二人は電車できらめきに戻る。
電車は急行だが結構すいており、二人は並んで座ることができた。
「ふぁ〜あ、時間はあるから、ちょっとうたた寝するかな……」
座席の暖かさで尻が暖かくなり、ちょっと眠くなった公二はうたた寝しようとする。
「あれ?光?」
公二は隣を見ると光はすでにうたた寝していた。
公二の右肩を枕代わりにすやすやと眠っていた。
「しかし可愛い寝顔だな……あれ?」
ここで公二は光がちょっとだけ化粧をしていることに気がついた。
「うわぁ、しまった。化粧を褒めてあげればよかった……」
気づくのが遅かった公二はちょっと後悔した。
「しかし、結構光も女っぽいじゃないか……」
薄くした化粧、ちょっとだけピンクに塗った口紅。
普段の光とは違った光がそこにはいた。
「さて、この後もあるしちょっと寝るか……」
公二は光の寝顔を堪能したらすぐにうたた寝してしまった。
きらめきに着いた二人はそのまま映画館に向かう。
「えっ?『恋愛船沈没物語』?あれって毎日満席じゃないの?」
公二が見ようと言った映画は今、大人気の恋愛物。
世界的大ヒット作だということもあり、毎日満席状態だというニュースを光も聞いていた。
しかし、公二は平然としている。
「そうなんだよ。だから、こ・れ」
「ああっ!」
公二は2枚の細長い紙切れを光に見せる。
それをみて光は驚きの表情を見せる。
「前売り券!それ、どうやって……」
「この日のために頑張って予約したんだよ」
「うわぁ。私のために?ありがとう!」
光の表情がぱっと明るくなる。
それを見た公二も嬉しくなって表情が崩れる。
「さて、そろそろ時間だし入るか?」
「わん!」
「あ〜の〜なぁ〜」
「えへへ……」
二人は気分良好で映画館に入っていった。
「……」
「……」
運が良く、席はちょうど真ん中で特等席だった。
二人は映画に集中することができた。
「……」
「……」
映画は典型的な恋愛物。
事故で沈没する船を舞台に繰り広げるストーリーだ。
女性が好みそうなストーリーではあるが、男性でも十分楽しめる。
「……」
「……」
二人は映画に夢中になっていて、話もしなかった。
それだけ映画に引き込まれていた。
そして映画が終わると二人とも長い時間拍手をしていた。
「おもしろかったねぇ!」
「ああ、面白かったな」
「やっぱり恋愛ものっていいなぁ……」
「そうだな」
「私、思わずスクリーンに釘付けになっちゃった」
「俺も夢中になっちゃったよ」
「公二、ありがとう。予約するの大変だったでしょ?」
「いや、たいしたことはないよ」
二人が腕を組んで映画館から出てきた。
空は赤から黒へと変化していくところ。
「おっ、もうすぐ夜か」
「夜はどうするの?」
「もちろん、外で食事だよ」
「場所は?」
「もう予約してあるんだ」
「えっ?」
またも驚く光。
しかし、公二は平然としている。
「ついてきて」
「う、うん……」
公二は組んだ腕を引っ張るようにきらめき駅前の繁華街を歩いていく。
(公二、こんどはどこに連れてくれるんだろう……)
(さて、いよいよメインだな……うまくいくといいけど……)
二人はそれぞれまったく別の意味でちょっと不安になっている。
そして、繁華街からちょっとだけ離れた場所に二人はたどり着く。
「……さて、着いたよ、光」
「えっ、ええっ!ここって……」
「ここだよ」
「ちょ、ちょっと!公二、本当なの?」
「本当だよ」
「だ、だってここ……」
無理もない。
二人の目の前にあるのは、きらめき市でも有数の高級レストランだからだ。
味は最高との評判だが、いかんせん値段が味に似合う値段なので、なかなか一般市民には手が届かない。
ましてや高校生なぞもってのほか。
光もそこのところはわかっており、びっくりしているのだ。
それでも公二は平然としている。
「なぁ、光。今年になって俺がどのぐらいバイトしたかわかってるか?」
「えっ?」
「実は残業も結構やってたんだ。帰りが遅いからわかるだろ?」
「そうなの?」
「そうだよ。そうでなければ、ここに入れるお金なんて稼げないよ」
「もしかして……今日のため?」
「そうだ……って言ったら?」
「……」
光は絶句していた。
公二は平然としているが、その裏で今日のために懸命に働いていたとおもうと胸がきゅんとなる。
(公二……そこまでして私のために……)
光はちょと感動していた。
「すごく、嬉しいけど……無理しないでよ。体壊したら元も子もないんだから……」
「あはは、ごめんごめん。とにかく、今日は光の誕生日のお祝いなんだから、楽しもう?」
「うん、じゃあエスコートよろしくね」
「それでは行きますかな?お姫様」
「はい、喜んで」
公二は跪いてお姫様に使える従者のマネをした。
それに光はスカートをちょんとあげてお姫様のまねごとをした。
そして二人は再び腕を組んでレストランに入っていった。
レストランの中。
さすがに高級レストランだけあって、紳士淑女の雰囲気ただようカップルが多い。
二人もそれなりに大人の格好をしているだけあってそれほど違和感はない。
事前に予約してあったので、特段注文することはなかった。
一番安いコースを選んだ二人は料理が来るのを待つばかりだった。
ところが……。
「ねぇ、いいの?」
「いや、俺も頼んでないし、逆に断ったはずだけど……」
「私たち未成年だってわかってるのかなぁ?」
「思われてないなら、それはそれで嬉しい気はするけど……」
「確かにそうだけど……」
公二も予想外の出来事だった。
食前酒として赤ワインがでたのだ。
これには二人とも驚いた。
光は未成年なのにお酒がでたこと。
公二は頼んでもいないものがでたこと。
意味は少し違うが驚いたのには無理もない。
赤ワインがでた理由。
その理由は光が先に見つけた。
「ねぇねぇ、公二。あれ見て」
「えっ、あれって……ああっ!」
二人が見つけたもの。
それは料理を運んでいる舞佳さんだった。
「ねぇ、ここのお店も舞佳さんから?」
「いや、ここは何も言ってないし聞いてない」
「じゃあ、偶然?」
「そうらしい……」
じっと舞佳を見ていると舞佳がこちらに気がついたらしく、二人の方を向き、にこっと笑ってウィンクした。
(ワインは私からのプレゼントよ。大人の時間を楽しむのよ。お二人さん)
舞佳は心の中でそうつぶやいていた。
さて、赤ワインをどうするか困った二人。
「どうする?」
「う〜ん」
「……」
「……」
「飲んじゃうか?」
「飲んじゃう?」
「せっかくだからな」
「そうだね」
そういうわけで、飲んじゃうことにした。
ワイングラスを持つ二人。
お互いに見つめ合う。
「それじゃあ、乾杯かな?」
「そうだね」
「それじゃあ、光の17歳の誕生日を祝って」
「そして、私たちの愛のために」
「乾杯」
「乾杯」
チン!
ワイングラスのぶつかる音が響く。
「なんか、くさい台詞だね」
「あはは、俺もそう思った」
「じゃあ、頂きますか」
「そうだね」
二人は恐る恐るワインに口を付ける。
そしてすこしだけ飲んでみる。
そして舌ですこし味わったあとに飲み干す。
「おいしいね。私ワインは初めてだけど、飲みやすいね」
「俺も初めてだな。意外といけそうだ」
「あまり飲み過ぎないようにしないとね」
「ああ、料理はまだなんだからな」
そうしているうちに、前菜がやってきたので、それを頂くことにする。
料理は一番値段が低いコースとは言っても、普通のレベルではなかなかの豪華だ。
サーモンとホタテのカルパッチョ。
夏野菜入りのビスソワーズ。
牛肉のステーキ、フォアグラソース。
そしてメロンのシャーベット。
前菜、スープ、メインディッシュ、デザートというコースでは最小品数。
しかし、味は格別だった。
「そんなに量はないんだけどおなかいっぱいだね」
「ああ、俺もおなかいっぱい」
いまはデザートを食べながらゆっくりとお話ししている。
「じゃあ、ここでいよいよのお楽しみを」
「えっ?」
「光、誕生日おめでとう」
公二はポケットをごそごそすると、そこから小さな箱を取り出して光に渡した。
「えっ?私に?」
「そう、俺から光に愛を込めて」
「……」
公二の言葉に光は顔を真っ赤にしてしまう。
「開けてみて」
「う、うん……」
光は顔を赤くさせたまま箱の包みを開けた。
「わあぁ!」
光の表情が明るくなる。
箱の中にはガラスのイヤリングが輝いていた。
「綺麗……」
「普段こういうのつけないけど、光ならきっと似合うかなって」
「ありがとう……さっそくつけていい?」
「ああ、いいよ」
光はさっそく箱から取り出しイヤリングをつけてみる。
ガラスのイヤリングは光にとても似合っていた。
「光、とても似合うよ」
「ありがとう、自分じゃあよくわからないけど……」
「トイレ行ってみたら?鏡があるから」
「うん、じゃあちょっと行ってみるね」
光はすぐに席を外した。
しばらくして、光がうっとりとした表情で戻ってきたのは言うまでもない。
格別のディナーを堪能した二人。
近くの公園で涼んでいる。
「なんかちょっと酔っちゃった」
「まだワインが残ってるのか?」
「うん……」
光の顔がほんのりと赤い。
公二も少し赤いのだが気にしていない。
二人はベンチに座って星空を見つめている。
「今日はありがとう。楽しいデートだったよ」
「そうか。それなら嬉しいな」
「また来年も……デートしたいな」
「ああ……」
公園には二人っきり。
公園の薄暗いライトは二人をほのかに照らしている。
「来年も再来年も、いやそれからもずっと……こうしてデートできればいいな」
「ああ、俺たちが死ぬまでずっとな……」
「うん……ずっとね……」
「……」
「……」
会話がそこでとぎれてしまう。
二人はそこで見つめ合う。
「光……」
「公二……」
二人は見つめ合う。
二人の体が徐々に近くなる。
二人の顔が徐々に近づいていく。
そして二人は目を閉じる。
そして唇が重なる。
会話なんていらない。
唇さえ重ね合わせればそれだけで想いが伝わる。
これからもずっと一緒にいたい。
その想いを唇越しに伝える。
そして二人は強く抱きしめ合う。
公二が光の耳元でそっとささやく。
「ホテル……予約してあるんだ」
「えっ?」
「いいよな?」
「……うん」
光の顔が赤いのはワインのせいだけではないだろう。
そして、きらめき駅前のホテル。
周辺のホテルの中では上位クラスのホテル。
予約してあった部屋は上位というわけではないが、窓から駅周辺が一望できる部屋だ。
「……」
光はそこから外を見下ろしていた。
「光……」
その光を公二が後ろから抱きしめる。
「公二いったい……うっ……」
光が驚いて振り向くと公二は光を抱きしめて強引に唇を奪う。
そして隣のダブルベッドに倒れ込む。
公二は光の上に乗り、両手をそれぞれのてで押さえつけ、上から見下ろす。
光は抵抗しようとするが、公二に押さえつけられて動けない。
公二は光をじっと見つめる。
「光……」
「だめ……まだシャワー浴びてない……」
「そんなの関係ない。俺はいまのありのままの光が欲しい……」
「公二……」
公二は真剣な目で光をじっと見つめる。
見つめられた光はだんだんと表情が軟らかくなる。
「いいよ……私を公二の好きにしていいよ……ありのままの私を見て……」
「じゃあ、いただきます……」
「あぁんっ……」
二人の部屋にはBGMはない。
窓の外からのざわめきだけが聞こえる。
公二は光の体を服の上からタマゴを扱うかのように優しく愛撫する。
はじめは固かった光の体もだんだんと力が抜けていく。
時々唇を重ね合わせ、光をリラックスさせる。
「脱がすよ……」
「うん……」
光の服が一枚一枚ベッド横の床に落ちていく。
その服に重なるように公二の服も落ちていく。
服を脱がされる事に、光の表情が女の表情に変化していく。
公二の表情も男の表情に変化していく。
そして、お互い生まれたままの姿になる。
「恥ずかしい……」
「そんなことないよ……綺麗だ……」
二人の肌と肌が重なる。
お互いの体温を感じ取る。
唇を重ねて愛を確かめ合う。
もう二人には何も見えない。何も感じない。
ただ目の前の愛する人の姿だけが見え、愛する人の肌のみを感じていた。
部屋には光の甘い鳴き声が響き始める。
そしてずっと二つに分かれていた影が一つに重なる。
「公二……愛してる……」
「光……愛してるよ……」
もう街の音は聞こえない。
ダブルベッドのきしむ音、光の甘い鳴き声、そして公二がささやく愛の言葉が曲となって部屋に響き渡る。
だんだんと愛の唄の音量が高くなる。
影の動きがだんだんと激しくなる。
光の表情は雌の表情に、公二の表情は雄の表情になっている。
「公二!」
「光!」
そして音量がMAXになり、愛の唄は突然終わりを告げる。
部屋には公二と光の荒い息だけが聞こえてくる。
そしてしばらくすると愛の唄がまた聞こえ始める。
こうして二人の夜は更けていった。
真夜中。
公二はベッドに仰向けに寝転がっていた。
光は公二の胸板を枕代わりに寝転がっていた。
「あなた」
「なんだ?」
「今日は……すごかった……」
「……」
「こんなの……久しぶり……」
「……」
光は公二の胸板を手でさすっていた。
「あなた」
「なんだ?」
「今日のデートで気がついたことがあるんだ」
「私、まだ……『女』なんだって……」
「……」
「私、『妻』だし『母』でもある。もう『女』なんかになれないと思ってた……」
「……」
「でも、私。あなたに恋できる。あなたをみて胸をときめかせることをできる。あなたに見つめられてドキドキできる」
「……」
「あなたの事は愛している。でも恋できる私がまだいるってわかった」
「……」
「私、まだ『恋する乙女』になれる。それが一番嬉しかった……」
「……」
公二は光の言葉をだまって聞いていた。
そして一通り終わると、公二は光の頭を軽くなではじめる。
「光、『女』を捨てるのは30年も40年も早いよ」
「えっ?」
「俺にとって光は『妻』だし『恵の母』でもあるけど俺にとって最高の『女』でもあるんだぜ」
「あなた……」
「いくら『妻』でも『母』でも『女』を捨てたらおしまいだよ」
「……」
「今日、俺がこんなデートをしたのも、光が『女』であって欲しいと思ったから」
「……」
「光が『妻』と『母』にこだわるのはわかる。でも俺はそれだけにこだわって欲しくない」
「……」
「光、これからは自分がどうこうってこだわって欲しくないな。俺はありのままの光が十分だと思う」
「あなた……」
「恵に対してもそれでいいと思う。背伸びして『母』やっても疲れるだけだよ」
「ありがとう……本当にありがとう……本当に……本当に……」
光は公二を抱きしめていた。
ほのかに泣いているようにも見える。
「光、一つ謝っていいかな?」
「えっ?」
「俺、本当はここでいきなりするつもりはなかったんだよ」
「へっ?」
「ワインで赤くなった光の顔が妙に色っぽくて、俺抑えきれなくて……」
「私を押し倒しちゃったわけ?」
「あははは、俺も『男』なんだなって」
「あははは!」
濃厚に甘い雰囲気もこれでいっぺんに変わる。
二人とも普段の二人に戻っていた。
♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
「あっ」
突然、公二の携帯が鳴る。
光は驚く。
公二の携帯から流れるメロディは『ハッピーバースディ』だったからだ。
「ちょうど12時だな」
「えっ?」
「光、本当に誕生日おめでとう」
公二が携帯の時計を光に見せる。
時刻は0時。
日付は6月25日。
正真正銘、光は17歳になったのだ。
「あなた。最後まで演出がくさいわよ……」
「なんだよ。嬉しいくせに」
「馬鹿……」
光はちょっと感動して泣いていた。
公二はそんな光の髪の毛をそっとなでていた。
公二と光の誕生日祝いはこうして幕を閉じた。
一日のデートで二人の絆はますます固くなった。
二人はそう感じていた。
「ねぇ、あなた。誕生日ついでにもう一つお願いしていい?」
「なんだ?」
「私、今日一日あなたの腕の中にいたいな」
「馬鹿、それは無理だって」
「ええっ〜」
「あのなぁ、ここだってチェックアウトしなきゃだし、それに学校はどうするんだ?」
「うっ……それは……」
「光の気持ちはわかるけど、我慢しろよ」
「でも、それならギリギリまで……」
「う〜ん……」
結局、公二と光は、高校入学して2度目の大遅刻をすることになる。
もちろんそのことで、琴子に猛烈につっこまれたのは言うまでもない。
To be continued
後書き 兼 言い訳
公二と光のデートの後半です。
いや、あの、そのぉ……
あははは……
まあさらっと流しちゃってください(無理だろ!)
かな〜り甘甘でしたがどうだったでしょうが?
これで誕生日編はおしまいです。
次の第27部は今部とうってかわって、恵の誘拐編に並ぶハード路線。
今までの(散々、あからさまなネタ振りをした)花桜梨の謎の全貌が遂に明かされます。
次部丸ごと、花桜梨がメインのお話になります。