第225話目次第227話
今日はいよいよ合宿最後の夜なのに、光が泣き言を言ってきた。



「あなたぁ!こんなの知らなかった!」

「だって、俺たち去年参加してなかったから当然だろ?」



明日の朝食の後はすぐにチェックアウトなので、今日が実質最終日。その最後の夜を飾る恒例のイベントがもうすぐ始まろうとしている。

それは肝試し。

生徒会主催で、各部活の有志にも脅かし役として協力してもらい、大々的に行われる。ただし、強制イベントではないため、これには参加せずに飲み会等を行う人たちも多い。しかし、全校生徒の半分は参加しているため、学校行事同然の扱いになっている。

そんな肝試しの栄誉ある最初の参加者として、生徒会長直々の使命により、公二、光、恵の親子が選ばれた。



「ねぇねぇ、わたし、ほむらに恨まれるようなことした?」

「……してるはずだよ。それもついこの前……」



しかし、お化けが非常に苦手な光にとっては拷問以外の何物でもない。

太陽の恵み、光の恵

第33部 夏合宿ウィーク 後編 その7

Written by B
「最初だから、みんな気合いが入っているから、がんばれよな」

「ほむらの鬼!悪魔!」

「うるせぇ!おまえこそ!」


嫌々ながらも逃げるわけにも行かずに参加することになった光は、肝試し会場のスタート地点に立っている。


「あのなぁ、せっかくの面白イベントなんだから、楽しもうぜ」

「全然、おもしろくないよぉ〜!」

「なんでだよ?」

「私は恐いのは嫌いなの!」

「おいおい、もう高校生だろ?それに恵ちゃんのお母さんなのに」

「恐いものは恐いの!」

「はいはい、じゃあ、お父さんに一緒について行け!ほら、行った行った!」


嫌がる光を無理矢理納得?させたほむらは、光の後ろに回り、背中を押して、無理矢理スタートさせる。


「覚えてなさいよぉ!」

「いや、すぐに忘れる!」

「ほむらおねえちゃん、バイバ〜イ!」


公二に引っ張られながらも、光は公二と恵と一緒に、しかも拍手で見送られながら出発した。






「しかし、光は相変わらずだなぁ」

「ぶぅ〜、いいじゃない」

「わかったよ。お化けがでたら俺が守ってやるから」

「うん、絶対だよ!」


肝試しのコースは合宿所の練習施設をぐるぐる回るコース。できるだけ、狭い通路を使い、そこでお化けに扮した生徒達が脅かすシステムになっている。
普段ではなんでもない場所であることはわかっているのだが、夜の暗さと、肝試しということにより、簡単に恐怖スポットになるのが不思議である。
光は公二の右腕をしっかりと両手で抱きかかえており、完全に及び腰で歩いている。一方の恵は公二の左手をしっかり握って振り回している。恵にとっては肝試しという意味がわかっていないため、親子3人での楽しいおさんぽとしか思っていないのかもしれない。


「ねぇ、あなた。恵に肝試しのこと話してないでしょ?」

「当たり前だ、お化けなんて話したら怖がるだろ?」

「なによそれ」

「子供を脅すのはよくないからな」

「じゃあ、私はいいわけ?」

「もちろん!」

「ひっどぉ〜い!」



こんな馬鹿話をしているうちに、一行は建物と建物の間の連続した順路に入っていく。とくに今のところ何も仕掛けはないのだが、静かな雰囲気が逆に恐怖心を起こさせる。



「や、やっぱり恐いよぉ〜」

「大丈夫だって」

「う、うん……」



まだ何もでてないのに、光はもうびくびく。公二の右腕を抱きかかえる力も強くなっていく。
そんな光の様子に恵が気づいたようだ。



「パパ、ママどうしたの?」

「ん?なんでもないよ」

「えっ〜?」

「そうだよ。な、光、そうだろ?」

「そうだよ。ママは何ともないんだよ!」

「???」


まさか、恵の前で「お母さんは怖がってます」とは言えるわけがなく、何でもないように恵に見せる光。恵も不可解そうだが、納得はしているようだ。






「うおぉぉぉ!」


そんなときに、3人の前に飛び出してきた白い化け物。


「うわぁ!」

「きゃぁ〜!やだぁ!」

「あっ、Qチャンだ!」


突然現れた存在に公二は驚き、光は怯え、恵はなぜか喜んでいる。
しばらく叫びながら動き回っていたお化けもようやく落ち着いて退散する。


「ふぅ、大丈夫だったろ……って、光?」

「ぐすん、ぐすん……」

「ママ、どうしたの?」

「お、おい、大丈夫か?」

「ぐすん、ぐすん。馬鹿……」


光はもう泣き出してしまった。公二の右腕に抱きついたまま泣き出してしまう光をなだめようとするが光は泣きっぱなし。





そんなときに、お化けが現れた場所から制服姿の女の子が現れた。



「まったく、こんな子供だましで何で光は泣いちゃうわけ?」

「あっ、水無月さん」

「あっ、コトコおねえちゃん」

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!ばけものぉぉぉぉぉぉぉ!」

「光!いい加減気づきなさい!」



現れたのは琴子だった。琴子は呆れるような顔で光を見ている。そして、光に向かって優しくささやく。



「光、恵ちゃんの前なんだから、がんばってやらなきゃ」

「だってぇ〜」

「だってじゃないの。このままだと、恵ちゃんに笑われちゃうわよ」

「でも恐いよぉ〜」

「あのね、光。旦那さんがいるんでしょ?いざってときは守ってくれるから。だったら、後ろにひっついていればでしょ?」

「う、うん……ありがとう、がんばってみるね」



光は琴子の説得でようやく泣きやんだようだ。そんな光に公二がそっと右手を差し出す。その手を光はがっちりと握りしめる。



「水無月さん。ありがとう。俺がやらなきゃいけないのに……」

「いいのよ。あの馬鹿がオーバーにやるから私がフォローしなきゃいけないだけだから」

「あの馬鹿?するとさっきのは……」

「誠よ。まったく、はりきりすぎなんだから……」

「あははは。じゃあ、俺たちは行くからがんばってね」

「主人くんこそ、光を守ってあげなさいよ」

「わかったよ」

「バイバ〜イ!」



公二と恵は手をつないで手を振りながら順路を進み始めた。光は公二の背中に隠れるように歩いて行った。







ボカッ!


その3人が過ぎさったあと、琴子は白い布のお化けにゲンコツを食らわす。


「琴子!何でなぐるんだよ」

「誠!やりすぎよ!」

「そんなこと言ったって、おれはお化けとしてやるべきことをやっただけだ」

「だけど、光にだけは控えなさいって言ったでしょ?」

「しょうがないだろ!お化けとしての本能が」

「そんなのあるわけないでしょ!」


琴子と誠が脅かし役の一番手である。正確に言うと、脅かし役として参加した誠が琴子を無理矢理誘ったのだ。琴子も脅かされるほうで参加する気もなかったことと、誠と一緒にいられる、ということで、渋々という態度を見せながら参加することにしたのだ。
一番手ということで、軽いジャブ代わりの脅かしをすれば十分なのだが、どうも誠は納得していないみたいだ。


「でも、やっぱり、きゃぁわぁ脅かしたいよなぁ」

「いいじゃない、トップバッターなんだから。ある意味名誉なのよ」

「そうか?」

「そういうことにしておきなさい」


2人とも建物の影から、じっと順路を覗いており。来たカップル達を軽く脅かすのが役割。軽くなので、きつく脅かす必要はない。「なぁ〜んだ」と後で言われるレベルで十分なのだ。それは本当に脅かしたいポイントは後で何カ所も用意しており、思い切り怖がらせるのはそこでいいので、そのための軽い振りのようなものだからだ。
脅かしは簡単なので準備もほとんど必要なく、そのため暇な時間が多い。そこで2人はいろいろと話を始める。


「ところで、琴子は合宿中なにしてたんだ?」

「部活に決まってるでしょ?流派の研究や、道具についての勉強、それに実際に茶を点てたりよ。誠も呼んでもないのに来たからわかるでしょ?それより、誠こそ何してたのよ?」

「見てたからわかるだろ?スケッチブックいっぱいにあちこちの部活の様子のデッサンをしてたんだよ」

「いいのは書けたの?」

「ああ、一番の出来は、やっぱり茶を点ててる琴子の着物姿だな。本当に綺麗だったな」

「な、な……」

「今度機会があったら見せてやるよ……あれ?琴子どうしたんだ?」

「どうもこうもないわよ!ほら、次の客が来たわよ」

「なんだよ。はぐらかしてさ……まあいいけど」



暗くてよくわかっていないのだろうけど、たぶん、琴子の顔は真っ赤だったのだろう。結局、この2人は最後までこんな調子で、来る人たちを軽く脅かし続けることになる。


「なぁ、さっき俺が脅かすより、琴子が出てきた方が怖がってなかったか?」

「いい加減にしなさい!」






再び戻って、肝試しのスタート地点。
参加者を次々に送り出すほむらが見知った顔を見つけた。


「おぅ!穂刈、もう大丈夫か?」

「ああ、おかげさまでもう大丈夫か」

「そうかそうか、それはよかった。あれ?今日は参加しないのか?相手はいるのに」

「あははは、今日は後輩の女の子と一緒だって」

「誘ってなかったのか?」

「いや、後輩の子がどうしてもって、せがむから楓子ちゃんが断れなかったみたい。まあ、その子の気持ちもわかるからな」

「まあしょうがないか。じゃあ、剣道の奴とは行かないのか?」

「男と行ってもおもしろくないよ。まあ剣道部で脅かし役やってる奴がいるから、これからそっちに行って楽しんでくるよ」

「ふ〜ん、まあ、そっちで楽しんでくれ」


穂刈はスタート地点から友達のところへ行くべく立ち去ってしまった。


「後輩の子ねぇ……そうか。今度からそいつ一人か。うわぁ、野球部も大変だ、こりゃ」






「きゃぁぁ!」

「きゃぁぁぁ!」


その後輩の子、友梨子は先輩の楓子と一緒に参加していた。怪物のお面やら、専用の着ぐるみなど、定番のお化けにきゃぁきゃぁ怖がりながら楽しんでいる。


「はぁ、恐いですねぇ、先輩」

「そうね。去年も参加してわかってるんだけど、やっぱり恐いね」

「そっか……来年は脅かし役やってみようかな」

「うふふふ、友梨子ちゃんだったら適任かも」

「どういう意味ですか、先輩!」


どこかの人妻と違い、好きな人にとっては、こういう場でも楽しいもの。お話をしながら、こういう雰囲気を楽しんでいる。
そんなときに、友梨子がふとしんみりした表情になる。


「先輩、もうすぐ引っ越しちゃうんですよね……」

「うん、ごめんね……」

「いいえ、先輩は悪くありません。ただ、寂しいし、これから大丈夫かなって」

「部活の事は大丈夫。部活でやるべきことはみんな覚えてるし、私よりもしっかりやってるよ」

「そうですけど、やっぱり一人って寂しいですよ」

「それは私も同じ。話だと、向こうの野球部も女の子いないんだって」

「そうなんだ」

「だから、私と一緒にがんばろ?学校違っちゃうけど、一緒に甲子園目指してがんばろう?」

「そうですね……先輩、大門に行っても私と仲良くしてくれますか?」

「もちろん!これからも変わらないよ」

「先輩ありがとう……って、きゃぁぁぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁぁ!」


こういうときになぜか馬のお面をかぶった男が登場。女の子2人は期待通りの叫び声をあげる。何者かと思ったときには、もうお化けはもういなかった。


「もう!せっかく感動してたのに!」

「友梨子ちゃん。肝試しなんだから」

「まあそうですけど……そういえば、先輩。いい加減彼氏にはOKしたんですか?」

「えっ?」

「その反応からして、まだですね……まったく、先輩はこの期に及んで……」

「あのね、返事をする日は決めてあるの。だから……」

「どうしてすぐOKしなかったんですか?」

「それは……いろいろとあるのよ。けじめとか色々」

「そういうものなんですか?私にはわかりませんけど……って、きゃぁぁぁぁ!」

「きゃぁぁぁぁ!ベンチが空飛んでるぅ!」


こういう場での会話は長続きしない。なぜなら、いいところでお化けが登場するからだ。この2人の会話も最後までこんな調子だった。






ちなみにそんな叫びの2人の影にはこの2人がいた。


「それにしても、とてもいい叫び声ですね」

「でも、やりすぎじゃない?」

「いいんですよ。お祭りですから♪」

「お祭りねぇ」


匠と美帆である。匠は肝試しに美帆と一緒に参加したいと思っていたのだが、美帆がなぜか『お化け役がやりたいです』と言ったのでつきあうことにした。匠としては少し不満だか、美帆と二人っきりになれるので、ある意味理想といえば理想的な状況だ。


「でも、妖精さんに何でもかんでも浮遊させるって、お化けにしては無茶があるような気がするけど」

「いいんですよ。超常現象も恐怖の対象ですから♪」

「でも、普通、火の玉とか幽霊みたいにぼわっと光るものとかじゃない?ゴミ箱とか立て看板とかはないんじゃない?」

「いいじゃないですか?恐いものは恐いんです♪」


(……たのしそうだからいいか)


美帆の楽しそうな顔をみれると、匠はなんでも許してしまいたくなる。意外と自分も楽しいかもしれない。






お化け屋敷のたぐいは、どのお化けも重要というわけではなく、特に脅かしたいポイントというのがいくつかある。一旦落ち着かせた後で、一気に脅かす等、飽きが来ないようにするものだ。
もちろんこの肝試しも同じ事。大抵は毎年同じ大仕掛けのお化けが空から振ってくるとかなのだが、今年はちょっと違う。


その脅かしに、一番手の親子がやってきた。




「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「うわぁぁ!」

「!?!?!?」



公二は驚き、光は泣き叫び、恵はびっくりして大きな目をぱちくりさせている。光はその場に座り込んでしまう。




そりゃぁ、目の前に本物とおぼしきに日本刀を振りかざした、顔がない鎧武者が向かってくれば、誰だって驚くにきまってる。




「光、どうした?」

「もうだめぇ〜!腰抜けたぁ〜!」

「ほら、俺が負ぶっていくから」

「え〜ん、恥ずかしいよぉ!」



まったく動けなくなってしまった光の前に公二が座り込み、なんとか光をおんぶする。それを恵が見つけた。



「パパ、ママどうしたの?」

「うん、ママは腰抜けて歩けないから、パパがおんぶしてあげるの」

「えぇ〜、めぐみもおんぶ〜!」

「ごめんね、今度してあげるから」

「うん……」



恵は公二のズボンを掴んで、光と一緒におんぶしてもらうとするが、公二にはそんな余裕などあるわけなく、恵に謝る。
そして、公二におんぶされた光は恥ずかしそうにうつむいている。






いつの間にか鎧武者も心配そうに近くに来ている。



「光さん大丈夫?」

「うわぁ!鎧武者が……って?あれ?その声は八重さん?」

「うん……」

「びっくりしたぁ。今までで一番びっくりしたよ」

「本当?」

「本当だよ。俺の背中にいるのが証拠だよ」

「……八重さんの馬鹿……」



光は恨めしそうに鎧武者こと花桜梨を見ていた。鎧武者の足下で恵がじぃ〜っと上を見つめていた。



「あれ?恵ちゃんはこういうの大丈夫なの?」

「どうだろう?お化けは苦手なんだけど、たぶんアニメのキャラだと勘違いしているよ」

「そうなんだ……恵ちゃんは泣かせたくないからよかった……」

「色々話したいけど、後ろが来そうだし、また暇があったら」

「そうね。そうさせてもらう」

「じゃあ、がんばってね」

「サムライさん、ばいば〜い♪」



3人はもうすぐのゴールへ向かうべく足早に立ち去った。






見送った鎧武者も所定の待機場所に戻ってきた。そこにはもう一人鎧武者がいた。


「花桜梨さん、どうだった?」

「光さん、腰ぬかしちゃった」

「えっ?そんなに驚いたの?」

「うん、でも彼女は特別みたい」

「そうだよね。こんなので驚くなんてね……ボクは別に恐くないけどな」


もう一人の鎧武者は茜である。生徒会長のほむらはこの2人に鎧武者をやらせたのだ。鎧の顔の部分は黒い布をたれ下げているので、暗闇では鎧しかないようにしか見えない。


「でも、花桜梨さん。この重いのでよく動けるね」

「そうかしら?茜さんもいい動きしてるわよ」

「でも日本刀も本物でしょ?綺麗に振れてたよ。経験あるの?」

「うん、ちょっとだけ……切ったことはないけど……」

「そうなんだ……あっ、来た。今度はボクが行ってくるね」

「うん、がんばってね」



茜は鎧をがちゃがちゃさせながら、脅かしに向かっていった。もちろん、すぐに大きな悲鳴が沸いてきたのはいうまでもない。






花桜梨と茜はゴールにもうすぐの地点にいる。周りから小さな叫び声が聞こえてくるなかで、待機している。


「花桜梨さん……聞いていいかな?」

「なに?

「ほむらは、なんでボクと花桜梨さんを一緒にしたんだろう?」

「えっ?」

「ほむらはボクが花桜梨さんのことどう思ってるか知ってるはずなのに……」

「だからだと思うけど」

「えっ?」

「赤井さんは、私たちのこと仲良くしてほしいと思ってる。私たち2人の問題だとわかっていても、なんとかしたいと思って、わざわざ私たちを一緒にしたんだと思う」

「………」

「茜さんがうらやましい。ああいう人が友達でいてくれるから」

「……そんなに素直に言われちゃうと何も言えないよ……」

「ん?なにか言ったかしら?」

「ううん。なんでもない……ほら!次の人が来たよ!」



結局、花桜梨と茜の間の話はなにかぎくしゃくしたものになってしまい、仲が進展することはなかった。その代わり、2人の鎧武者は今回の肝試しでも一二番をあらそうの恐怖スポットになった






肝試しの参加者が次々に入っていくなかで、先頭の親子が戻ってきた。しかし、光が公二に背負われて戻ってきた。



「おい!どうしたんだ?」

「光の奴、腰抜かしたみたいだ」

「は、恥ずかしい……」

「ママ、はずかしい!」

「………」

「にゃははは!みっともねぇなぁ!」



ほむらは大笑いだが、これから参加する人はそれを聞いて、いったい何が待っているんだろうかと不安になっていたのは確かだろう。
当の光は、あまりに恥ずかしいのか強がってみる。



「うん、でも公二と恵と一緒だったから、途中でやめずに最後まで来れたよ!」

「じゃあ、もう一回行くか?」

「え゛……」

「にゃははは!冗談、冗談!」



結局、光にとってはさんざんな肝試しとなった。





こうしてひびきの高校の夏合宿も無事?終わることとなった。これからはそれぞれがそれぞれの夏を楽しむ日々が待っている。


話の舞台はコンクリートの合宿上から、自然の原点である海へと移っていく。
To be continued
後書き 兼 言い訳
一週間を書くのに何年かかったんでしょうか?(汗

ようやく夏合宿編が完了です。

最後は肝試しですが、よくよく見ると参加しているカップルは管理人親子だけなんですね。
いや、みんな参加者にしようと思ったんだけど、書こうとしたときに「こいつらそんなことするわけねぇや」という事に気づき、みんな脅かし役等になってしまいました(笑)

よくよく考えてみたら、匠とか純とかはWデートのときにやってるし。

まあ、うちらしいかな?、と。


そういうわけで、次からはいよいよ浜茶屋です。
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