響野エンジェルス設立を記念し、伊集院レイの父が伊集院グループの技術を最大限に用いて、クラブに無償提供したもの。
最初はオーナーの伊集院レイは「こういうのはクラブの利益が積もってから……」と断ろうとしたのだが、いつものごとく父に押し切られてしまった経緯がある。
なお、建物の設計等には選手や事務員達の意見が反映されている。
ひびきの駅からバスで15分ほど、市の外れに立地している。今回のクラブハウス設立を機に、「響野エンジェルス行き」というバス路線が新設されるらしい。
全面天然芝のグラウンドが1面用意されている。公式の試合と同じ大きさがある。1面というのは少ないかもしれないが、ユースチームでさえ作る余裕のないクラブでは1面あれば十分である。
ナイトゲームで決められている明るさを満たす照明設備がグラウンドの隅とロングサイドの中央合わせて6基置かれており、ナイトゲーム対策もできる。
夜間練習がないときでもセキュリティのために、ほんの少しだけ明るい状態でグラウンドを照らしている。
金網で囲われており、サポーターも外から練習の様子を見ることができる(ただし、グラウンドに入ることは禁止)。ただし、マスコミもシャットダウンの秘密練習をするための移動式フェンスも準備されている。
グラウンドの周りは木が多く植えられており、周りの環境にも気を配っている。ただ、照明も遮られる人が2人が隠れていろいろするには十分なスペースがいくつかあるが、それは気にしないこと。
チームカラーの青と赤の色にする予定だったが、あまりに周りの景観を損ねるということで、勝ち星にちなんで全面白い壁にしている。
乗用車が10台、大型車が3台、大型バスが1台停められる駐車場が用意されている。乗用車はもっぱらマスコミやお客様のために使われている。
また30台停められる自転車置き場、10台おけるバイク置き場も用意されている。
グラウンドへは正面玄関から回るのではなく、建物内のグラウンド玄関から直接入れるようになっている。このグラウンド玄関はクラブ関係者しか使えない。マスコミには正面玄関に回ってもらう。
建物内は階ごとに、主に使う人を分けるように設計されている。
当然、トイレや非常口は各フロアにあるが、詳細には省略する。ただし、宿泊目的の部屋にはそれぞれトイレが個別に設置されている。
どの部屋も防音は完璧に施されている。
普段入れるのは幹部ぐらいで、特別な用事がある場合でない限り、選手や事務員も入らない。
オーナーの伊集院レイのための部屋。オーナーとしての執務や重要なお客対応が主目的。
執務を行うための大机や資料棚。重要なお客様との会談をするためのテーブルセット。情報収集のためのPCや70型大型TV等が置かれている。最新で上品な設備を整え、上流階級らしい部屋になっている。
オーナー室だけあって、壁の一面はガラス張りになっており、グラウンドを一望でき、見晴らしも一番いい。
この室は移動壁を挟んで、いつもは2部屋になっている。もう一つの秘密部屋はキングサイズのベッド、全身大の鏡、あんなことやこんなことをするための衣装棚、ガラス張りのバスルームがある。もちろんごく一部の人しか入れない。あと、もちろん、部屋の照明はどんな色でも可能である。
監督の主人公二のための部屋。戦術やオーダーを熟考するのが主目的。
基本的にオーナー室と同じ間取り。監督の希望で壁紙や机等はシンプルにするなど、精神的に落ち着くぐらいシンプルにし、その代わり、PCを高性能にしたり、試合等のビデオ棚を大型にするなど、監督用にコーディネイトしている。こちらもグラウンドを一望できる。
秘密部屋もオーナー室と同じ。ただ、衣装棚がない代わりに、バスルームが大型になっている。当然ベッドは特注のキングサイズ。これはもちろん夫人と愛人を満足させるためである。もちろん娘を寝かせる小さいベッドも隅に用意されている。
諜報部門の事務室。部屋はオーナー室、監督室の半分程度。
データ分析のためのPCや、諜報活動のための機器類もここに保管されている。4Fにあるのは、他クラブの極秘資料を保管する書庫としての位置づけもあるため。
朝日奈夕子と早乙女好雄の常駐場所でもある。そのせいかわからないが、ここにもバスルームやダブルベッドがある。ただし、普通のである。
メンタルアドバイザーの高見公人のための部屋。とは言っても、普段の業務は3F以下で行うため、純粋に常駐部屋の使用目的しかない。それでも4Fにあるのは、他の幹部とのレベルに合わせるため。
設備もPCやTV等、必要最小限の設備で、部屋の大きさも4Fでは一番小さいが、その代わりにいろんなプレー道具を入れるための巨大棚がある。
高見が常駐しているということは、当然、高見詩織の常駐場所でもある。そのためか、ベッドは回転ベッドであり、お風呂は当然、トイレまでガラス張りである。
基本的にお客様は1Fと3Fしか入れない。重要なお客様は4Fに通されるが限られている。1Fの玄関近くにお客様用のエレベータがあり、これは1Fと3Fしか止まれない。
ここを普段使うのは幹部とお客様のみ。キッチンがあるため、選手や事務員が時々使う。
遠方より来られたお客様の宿泊の便を図るため用意された部屋。2部屋ある。
仕事ができるよう、PC、電話、50型TV等があり、普通のダブルベッドや普通のお風呂もあり、少し豪華にしたビジネスホテルと行った様相。
お客様ということだが、もちろん選手やその関係者も泊まることができる。
文字通り応接室。大きめのテーブルセットと30型TVが置いてある。普通のお客様はまずここに通される。
幹部会議用の部屋。円卓と椅子、30型TVがあるだけのシンプルな部屋。純粋に会議にしか使わない。
お客様に出すお茶やコーヒー、お菓子を準備したり、クラブハウスに泊まる人(4Fのオーナー・監督も含む)が、自由に食事を作れるように用意されている。普通の家庭にある食材はすべて新鮮なものが用意されているため、一通りの料理は作ることができる。
コーチの麻生華澄と九段下舞佳の常駐部屋。2人で一部屋になっている。
コーチングのための本棚や、トレーニングビデオの棚やDVD・ビデオ機器等の設備が特徴的。2人それぞれに大机とPC、電話があり、様々な作業ができるようになっている。
なぜかここにもダブルベッドとバスルームがある。
クラブ関係者だけのフロア。お客様は入室禁止。2Fに行くには、一般人が入れない1Fの奥の、階段か選手用エレベータに乗るしか方法はない。
選手のためのロッカー。普通の個人ロッカーではなく、アメリカ大リーグのスタジアムのロッカー並の大きさがあり、かなりのものを入れられる。
ロッカーの扉は指紋認証になっているなど、セキュリティも万全。
更衣室と選手達の常駐部屋も兼ねているため、大きいソファーがいくつもあり、40型TVも置いてある。
また、ソファーをベッド代わりにして、何人もの選手が泊まることができる。
男性用と女性用の2つある。中のデザインは同じだが、男性用が女性用の半分の大きさしかない。
温泉はないが、ジェットバスやサウナなどがあり、お湯のPH等を管理するなど、選手の疲れを取るための工夫がこらされている。
男性用も女性用も、扉になぜか「使用中」と書かれたプレートをぶら下げる場所がある
戦術の講義や試合に向けてのミーティングなど、試合や練習のための講習スペース。40型TVもあるため、簡単なビデオ講習も可能である。
テーブルを並べ替えれば、簡単なパーティーが可能であるため、そちらの使用もあるかもしれない。
試合や練習のための講習スペースだが、こちらは70型TVが設置してあり、ビデオやDVDを見る専門のスペース。
椅子はリクライニングの椅子になっているなど、選手が長時間の映像を見ても、腰などの体に負担が掛からないようにしている。
ビデオ棚が設置してあり、過去の試合のビデオも置いてある。そのため、練習でない時でも、選手が使用することができる。
1Fは他のフロアに比べて広い。たくさんの人が来るためである。
文字通り。
ロビーにはお客様のための椅子やテーブルがいくつも用意されており、無料のお茶器や自動販売機もある。
スポーツ新聞がたくさん置いてあるため、選手がここに集まることもある。
受付はそのまま。今のところ事務員が交代で対応する予定だが、受付嬢を雇おうかとも検討している。
クラブの歴史や選手を紹介するコーナーや、試合情報の告知をするコーナーがある情報部屋。過去のクラブのビデオが常時流されている。
いわば、サポーターのための部屋。っていうか、ここにしか入れない。
ここにはトロフィー等を入れる巨大なガラス棚があるのだが、現在はなにも入っていない。
記者会見を行うための部屋。マスコミは基本的にこの部屋しか使わない。
各人に最新式のPCが設置されており、各種手続きや資料作成はここで行われている。また、大きなテーブルが置いてあり、事務員会議もここで行われている。
もちろんTV等の設備が充実しているのは他の部屋と同じ。
1Fの別館というべき場所。1Fのグラウンド口に直結しており、練習をするための設備が整っている。
グラウンドで何かあったときのために応急処置をするための部屋。
設備は整っているが常駐の医師はいない。あくまで応急処置のみ、それ以上の事については伊集院病院のバックアップにより治療が施される。
最新機器がそろった、トレーニングルーム。
外が雨の時に、筋トレなどの運動を行うためのスペースで、選手全員が練習できるように機器は豊富にそろっており、雨天時にも練習には困らない。
なぜか、畳敷きのスペース、剣道等のためのわら人形、パンチングマシン、サンドバッグ等の設備も整っている。
ボール等のグラウンドでの練習に使用する道具を入れる倉庫。
変わった練習はしないため、変なものは置いてない、なぜか体操用マットがあるのを除いて
事務員用のスペース。選手は滅多に入らない。当然ながらクラブ関係者以外は入ることはできない。
事務員のためのロッカー。
スペースの広さ、施設の充実差は選手ロッカーと同じ。ただ現在の人数が少ない分、広々とした印象がある。
パンフレット、チラシ、記者会見のための機器、事務用品など、事務作業に必要な道具が綺麗に整理されて保管されている。
それほど変わったものはない……はず。
総合技術科学部門が研究を行うための部屋。紐緒結奈の常駐場所。
怪しげな機械や実験道具が所狭しと並んでおり。どんな実験でも可能と思わせるほど設備は充実している。
必要ないのにダブルベッドとシャワールームがある。どう見ても、同じものを大量に購入し、割安にしようとしているのが見え見えである。
現金、建物の登記簿、権利書、小切手、個人情報等の名簿等々、クラブ経営に重要なものをしまうための金庫で、伊集院グループの技術を結集した3重のセキュリティがかけされている。最初は2重だったのだが、テストとして紐緒結奈にテストをしてもらったところ、あっさりと侵入成功してしまったため、彼女考案のセキュリティが3重目として追加されている。
普段はまったく使われない、入れるのもオーナーの伊集院レイと先程の紐緒だけである。